...アルプスのガイド達は登山中如何なる事情があってもアイスアックスを置きざりにしてはならぬという不文律を固く守るのだそうである...
石川欣一 「山を思う」
...希望を置きざりにした人間のあわれな残骸が暗い谷にはいりながら...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...クリストフは夫人から置きざりにされて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卑劣にも置きざりにしたことを彼らに不平言い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」彼は手に切符をもってるクリストフを往来のまん中に置きざりにして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は母を置きざりにしたのであった――一生の間...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのまま置きざりにした――それでもなお...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしその魂から一人この世に置きざりにされた後には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「夫も子供も置きざりです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...燈火もつけずに彼を置きざりにして扉(とびら)を閉(し)めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人を置きざりにしたことを詫(わ)び...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は変に置きざりにされた気持で...
豊島与志雄 「小説中の女」
...私は一人置きざりにせられたような気がした...
豊島与志雄 「理想の女」
...置きざりにされている感覚がまたパッと大きく口を開いた...
原民喜 「秋日記」
...置きざりに一人足を早めぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...雲の上の散歩新聞記者の一団を置きざりにして...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そしていつも話の圏外に置きざりにされている菜穂子には殆ど無頓著(むとんじゃく)そうに見えたが...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分の机の上などに置きざりにしてぬけだしてきたといったような実感です...
三好十郎 「歩くこと」
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