...「あの殿御(とのご)ですよ...
海野十三 「心臓盗難」
...なんてご親切な殿御でしょう」内儀さんは溜息をつき...
海野十三 「心臓盗難」
...山内監物殿御盗みなされの処に至って私は微笑した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...わしの殿御(とのご)として隨(つ)いてゆきませう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...卿(おこと)の殿御(とのご)への書面(しょめん)を持(も)たせ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...豊臣大納言(だいなごん)様のもとの奥方に思われて……命がけでお救い申し上げた殿御を...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿御身の上は申迄(もうすまで)もなく...
野村胡堂 「礫心中」
...若しもの時は後事よろしくお頼み申し候 尚私所有の遺物は大部分栄二へ御譲り下され度願上候父上は当分帰宅なき様子にて決して依頼心を起すことなく御身も自活の道を講ぜられ度願上候若し無事帰宅せば私も御身の滞在中その地へ参り種々心残りのこと伝へ置きたく思ひ居り候八月十日夜認む母より信一殿御許へ読み終ると彼は...
牧野信一 「スプリングコート」
...あまりあの殿御の事ばかり思わずに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...憎らしい口――顔立ちの美しい殿御(とのご)は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...宛名を「伊沢磐安殿御うもじ殿」としてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「三月八日浚明院殿御追善(しゅんめいいんでんごついぜん)の為...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...藤倉殿御夫婦は唯今討果したるばかりなり...
夢野久作 「白くれない」
...河内殿御自身は?」「病中のため...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして、「村人どもの素朴な志、寸時なりと、大殿御自身、会釈(えしゃく)をお与え遊ばしては戴けますまいか」と、わが事のように願った...
吉川英治 「新書太閤記」
...可愛い殿御(とのご)をお床(とこ)へ寝せて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...留守をかためい』『しばらく』『何かっ』『殿御自身のお出ましは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ルピック氏の返事親愛なるにんじん殿御申出(おんもうしで)の文士は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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