...一定(いちぢやう)どこの殿御の目にも二十(はたち)あまりに見えようず」などと...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...「あの殿御(とのご)ですよ...
海野十三 「心臓盗難」
...山内監物殿御盗みなされの処に至って私は微笑した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...駆けだしました……その後のことは判事殿御存じのとおりでございます」青年は陳(の)べ終ると...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...殿御(とのご)よ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...やはりアニタ・ルースの「殿御は金髪がお好き」位であるが...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...仙波八郎太殿御両人...
直木三十五 「南国太平記」
...豊臣大納言(だいなごん)様のもとの奥方に思われて……命がけでお救い申し上げた殿御を...
中里介山 「大菩薩峠」
...「――二臺の吊臺(つりだい)で富坂町の千本殿御住居に持込んだのは三日前...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいそう美しい殿御ぶりでもあるそうな...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あまりあの殿御の事ばかり思わずに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...植村駿河守殿御書附を以て被仰渡候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...内命ありて尾張大納言殿御見舞申す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...河内殿御自身は?」「病中のため...
吉川英治 「江戸三国志」
...たのもしい殿御と...
吉川英治 「私本太平記」
...足利殿御兄弟にも...
吉川英治 「私本太平記」
...また、堺(さかい)に接し、地の利を得ている」「なるほど……」「きょう早速の軍議に、徳川どのには、この機会に、武田領を席巻(せっけん)し、甲府までも、一挙に屠(ほふ)り去らんなどと御主張あったが――それは徳川本位な策、徳川家にとっては、織田勢三万を、ここまで呼び出しているついでゆえ、またとない上策にはちがいないが――わが織田家としては、採(と)るべきでない」「なぜそれを、今朝の御評議でいわなかったか」「いや、末輩からいわなくても、殿御自身、徳川どののその手には乗らんというような顔をしておられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...可愛い殿御(とのご)をお床(とこ)へ寝せて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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