...あの殿御は今日で六日間お迎えにいらっしゃいますのよ...
海野十三 「心臓盗難」
...なんてご親切な殿御でしょう」内儀さんは溜息をつき...
海野十三 「心臓盗難」
...わしの殿御(とのご)として隨(つ)いてゆきませう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...天下無二の宝が数知れず宝蔵の中に唸(うな)っているには相違ないが――貴殿御執心の永徳よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...おとなしく聞いていらっしゃいね」思う殿御ところがり月を晴れてみる夜が待ち遠し(口三味線で合の手)梅も桜も一度に咲いてよそじゃ見られぬ飛騨の春兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊奈長次郎殿御息女...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――平次殿御在宿ならば御目にかゝりたい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿御腹立ちも尤も至極だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もとはやはりこの木原伝之助が至らぬからだ」「…………」「若殿御身の上ばかり案じて亡くなられた先殿様や...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな綺麗な殿御がある筈は無く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御毒見番武田幾之助(たけだいくのすけ)、俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より、殿御不例も、何様以(もっ)て疑わしき事にござります」「つまらぬ事を申すな、――幾之助の腹痛は時候中(あた)りでもあろう、深く詮議して、罪の無い膳部係の者を陥れてはならぬぞ」水野越前は、さすがに箸を捨てましたが、その上の追及を好まない様子です...
野村胡堂 「礫心中」
...御本殿御渡御の道すじの篝火はもちろん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...泰勝院殿御笑いなされ...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...泰勝院殿御笑いなされ...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...藤倉殿御夫婦は唯今討果したるばかりなり...
夢野久作 「白くれない」
...殿御自身からして...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひそかに嗤(わろ)うてもおるようだ」「殿御自身が...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そしてそれを囲んで、門番や家来の者たちが、「たとえお在(い)でであろうと、御不在であろうと、殿御自身が、風来の訪問者と、お試合になるなどという事は決してない...
吉川英治 「柳生月影抄」
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