...山内監物殿御盗みなされの処に至って私は微笑した...   
田中貢太郎  「不動像の行方」 
...都の殿御に見える機會がなくとも好い...   
田山花袋  「道綱の母」 
...かりにも彼(あ)の方(かた)を惡(わる)ういふとは!乳母從兄(いとこ)どのを殺(ころ)した人(ひと)をお前(まへ)は善(よ)う言(い)はうでな?ヂュリ殿御(とのご)ぢゃ...   
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」 
...姫(ひめ)さまの殿御(とのご)は何處(どこ)にござらッしゃります...   
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」 
...それを殿御が聞きつけて留まれ留まれと袖を曳くこれがこの先生の得意の鼻歌であると覚(おぼ)しく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...豊臣大納言(だいなごん)様のもとの奥方に思われて……命がけでお救い申し上げた殿御を...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...貴殿御同意なきに於ては是非に及ばぬ儀でござる故に...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...それを殿御が聞きつけて……おもしろい唄ですね...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...――平次殿御在宿ならば御目にかかりたい...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...もとはやはりこの木原伝之助が至らぬからだ」「…………」「若殿御身の上ばかり案じて亡くなられた先殿様や...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...あの殿御はそのような悪いお方じゃないわいなあ」「それそれ...   
三上於兎吉  「艶容万年若衆」 
...憎らしい口――顔立ちの美しい殿御(とのご)は...   
三上於菟吉  「雪之丞変化」 
...伊吹てんぐ足利てんぐ殿御侍者(ごじしゃ)ゆうべ...   
吉川英治  「私本太平記」 
...殿御自身からして...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...ひそかに嗤(わろ)うてもおるようだ」「殿御自身が...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...かくの如く、殿御自身、おことばのある以上は、御不足もござるまい...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...ルピック氏の返事親愛なるにんじん殿御申出(おんもうしで)の文士は...   
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」 
...また殿御自身にもキリシタンの教を奉ずる意志があると聞き及んでいる...   
和辻哲郎  「鎖国」 
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