...殿御に媚(こび)は賣り申さぬ...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「五本の指」
...都の殿御に見える機會がなくとも好い...
田山花袋 「道綱の母」
...殿御(とのご)よ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ついあけがたまでなつかしい殿御と添寝の夢の名残は室(へや)の隅(すみ)にも残れど...
濤音 「かめ」
...やはりアニタ・ルースの「殿御は金髪がお好き」位であるが...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...天下無二の宝が数知れず宝蔵の中に唸(うな)っているには相違ないが――貴殿御執心の永徳よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...――平次殿御在宿ならば御目にかゝりたい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今更眞實(しんじつ)を知らせるのは殿御英明を傷つけるやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな綺麗な殿御がある筈は無く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿御身の上は申迄(もうすまで)もなく...
野村胡堂 「礫心中」
...この粟屋が若州に在る伏見殿御料松永庄の代官職を命ぜられたのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...女子を漁(あさ)る殿御の心は大てい一つ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あの殿御はそのような悪いお方じゃないわいなあ」「それそれ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...『鹿苑院殿御元服記(ろくおんいんどのごげんぷくき)』永和元年三月の条...
南方熊楠 「十二支考」
...泰勝院殿御笑いなされ...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...「あの方は想像以上にいい殿御ぶりだわ...
山本周五郎 「風流太平記」
...若殿御幽閉の科(とが)を...
吉川英治 「私本太平記」
...右馬介よの」「若殿御上洛のみぎり...
吉川英治 「私本太平記」
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