...一定(いちぢやう)どこの殿御の目にも二十(はたち)あまりに見えようず」などと...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...殿御を先ずもって介抱する義務があるからね...
海野十三 「地球発狂事件」
...尚一つ見逃がせないものは前述の如く上村源之丞座に鷹匠殿御用とした人足帳のあることである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...姫(ひめ)さまの殿御(とのご)は何處(どこ)にござらッしゃります...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...唐代には梁代に出來た華林遍略(六百二十卷)北齊に出來た修文殿御覽(三百六十卷)及び唐になつてから出來た藝文類聚...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...貴殿御月番ゆえに...
直木三十五 「南国太平記」
...それを殿御が聞きつけてヨ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを殿御が聞きつけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿御身の上は申迄(もうすまで)もなく...
野村胡堂 「礫心中」
...たいそう美しい殿御ぶりでもあるそうな...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...大目付海塩忠左衛門殿御談被成候間...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...京水は官蔵を「富小路殿御内斎藤平蔵悴也」と書してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「今出川殿御奉公人にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あまつさえ殿御上京の御供にさえ召具(めしぐ)せられ...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...「三月八日浚明院殿御追善(しゅんめいいんでんごついぜん)の為...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...自身に藤倉大和殿御夫婦を訪(おとな)ひ...
夢野久作 「白くれない」
...殿御の一心で出来ぬことがござりましょうか」「たとえ何ほど申されても...
吉川英治 「剣難女難」
...また、堺(さかい)に接し、地の利を得ている」「なるほど……」「きょう早速の軍議に、徳川どのには、この機会に、武田領を席巻(せっけん)し、甲府までも、一挙に屠(ほふ)り去らんなどと御主張あったが――それは徳川本位な策、徳川家にとっては、織田勢三万を、ここまで呼び出しているついでゆえ、またとない上策にはちがいないが――わが織田家としては、採(と)るべきでない」「なぜそれを、今朝の御評議でいわなかったか」「いや、末輩からいわなくても、殿御自身、徳川どののその手には乗らんというような顔をしておられた...
吉川英治 「新書太閤記」
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