...番頭格に通(かよ)っている田宮は...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この雑貨屋では私は番頭格ということだったが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...この山塞(さんさい)の番頭格の木戸が...
海野十三 「少年探偵長」
...それを森永さんは大事な社長の仕事は番頭格の松崎半三郎氏に任せきりで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...定七は広栄兄弟が生れない前(さき)からそこの店にいる番頭格の老人であった...
田中貢太郎 「春心」
...竹中家のいろんな用をしてる番頭格の...
豊島与志雄 「早春」
...彼は張家の腹心の番頭格になり...
豊島与志雄 「立札」
...蕃書調所(ばんしょしらべしょ)を九段(くだん)坂下(さかした)元小姓組番頭格(ばんがしらかく)竹本主水正(もんどのしょう)正懋(せいぼう)の屋敷跡に創設したが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...家は二百石ばかりの番頭格で...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...身分は番頭格で、年は二十六になる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一座は粂吉を初めとして、番頭格の馬春堂、用心棒の道中師の伊兵衛、若い娘芸人や出方(でかた)や男衆などの小屋者、すべて、すぐッて十七、八名、鷹の羽くずしの衣裳つづらを小荷駄の背中にのせて、お粂は例の手拭(てぬぐい)かぶりに、馬の鞍へ横乗りになり、あとの者も徒歩(かち)や馬や、思い思いな旅装(よそお)いで、ふたたび川越から武蔵野の原をななめに抜けて甲州街道へこころざしました...
吉川英治 「江戸三国志」
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