...大まかに資本家とプロレタリアといふ風に画然と別れてゐない...
芥川龍之介 「プロレタリア文学論」
...この社会的コムミユンはやがて画然と限定されたものでなくなるであらう...
石川三四郎 「社会的分業論」
...この大きな体系の中に古今を通じて画然と一つの大きな線を引いているものが三十一字の短歌である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...だがこの政見的お喋りと政治的見解との間には画然と引かねばならぬ境界の一線がある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...画然と整理されてる頭脳...
豊島与志雄 「風景」
...画然と地上に置いて去ったのである...
中井正一 「美学入門」
...動かない制度の下に画然と区分され...
本庄陸男 「石狩川」
...仕事の分課も画然としていなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...画然とさせるまでも無かったというのが至当であるかも知れない...
本庄陸男 「石狩川」
...しからば理窟とは「智」の如何なる部分かといふに画然とその限界を示す能(あた)はざれども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...固(もと)より歌と歌ならざる者との境界は画然と分れたる者に非ざれば...
正岡子規 「人々に答ふ」
便利!手書き漢字入力検索