...「改造」誌上で一とおり申し出ておいたから...
有島武郎 「広津氏に答う」
...そこで秘書官は玄関に現れて総代の者と話がしたいと申し出た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鶏を一羽ひねりつぶして煮て骨ごとばりばり食って力をつけて、その夜のうちに鰐口の家へたずねて行き、さきほどは腹が痛かったので思わぬ不覚をとったが、今度は負けぬ、庭先で一番やって見よう、と申し出た...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私のこの申し出は容れられ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...ディーツゲンは却って自らその主筆となることを申し出てその位置に就いた(当時社会党のゾルゲと交わる)...
戸坂潤 「辞典」
...その他百千の申し出があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼が仕事をさしてもらってる種々な本屋のうちのひとりは、マジメル氏だったと思うが、彼を雇い込み、りっぱに住まわせ、一定の仕事を与え、年に千五百フラン払おうと、申し出てきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嘴(くちばし)を揃えて同行を申し出でた際...
中里介山 「大菩薩峠」
...講義がすんでから「それは私です」と申し出たら...
中谷宇吉郎 「『日本石器時代提要』のこと」
...老人は老男爵に苦情を申し出た...
南部修太郎 「死の接吻」
...高飛車の申し出だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...警察部下はしばらくここに止め置いてください」ベンウッド医師がへりくだって申し出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...祖母の申し出とは関係ありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...このスロウプを滑つて見ようではないか? などといふことを申し出た...
牧野信一 「心象風景」
...なおる望みがあるかないかを申し上げますから」と申し出た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...千蛾老人が金吾へまで申し出る...
吉川英治 「江戸三国志」
...「おくびにも、そんな願意は、評定衆の中へなどは、申し出られん...
吉川英治 「私本太平記」
...執事(しつじ)の上野中務大輔(なかつかさのたゆう)まで申し出た...
吉川英治 「新書太閤記」
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