...あまりに窮屈な平面的な申し出であると言っていられる...
有島武郎 「広津氏に答う」
...娘をもらってほしい』という奇妙な申し出を受けたのもこのころである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...水兵さんが申し出られたほどは集りませんが...
海野十三 「怪塔王」
...もし僕が汝(なんじ)を我(われ)にあたえよと申し出すことを...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そういう時には病的に過敏になった私の胃はすぐになんらかの形式で不平を申し出した...
寺田寅彦 「芝刈り」
...父のもとへ帰るつもりだと申し出た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...電車は頭を痛めるという我儘(わがまま)な彼の申し出から二人は歩いた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...」支配人は驚きの声を立て、笑い出し、申し出を拒み、クリストフの性格や作品や才能などをやたらにほめたて、若い作曲家の作品を極度に貶(けな)して、なんらの価値もなく鐚(びた)一文にもならないものだと断言した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...出版を承諾して貰えるならば編輯はこちらでやっても宜しいという申し出であった...
豊島与志雄 「随筆評論集「情意の干満」後記」
...けれども敬太郎にはこの申し出が万更(まんざら)の冗談(じょうだん)とも思えなかったので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私は勿論貴方が私の申し出をお断りにはならないものと信じております...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その申し出(いで)を許してやった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...警部補「ほとんどの証人は自分から申し出て証言しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...コプリが気前よく援助を申し出たので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...院長は六ヶ月分の給料を前払いにしてやっても好いと申し出して呉れた...
松永延造 「職工と微笑」
...娘へ譲りたいと申し出たのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内祝言の盃だけでもと熱心に申し出た...
山本周五郎 「おばな沢」
...家来共へ申し出られい』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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