...犬を曳(ひ)いた甲比丹(カピタン)や...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...南蛮紅毛(こうもう)の甲比丹(かびたん)がまづ日本に舶載(はくさい)したるも...
芥川龍之介 「骨董羹」
...唯ちつと頭痛(づつう)がするものですから――甲比丹(かぴたん)...
芥川龍之介 「長崎小品」
...(鸚鵡を嚇(おど)しつつ)余計(よけい)な事を云ふな!甲比丹(蘭人に)まあ黙つてゐ給へ...
芥川龍之介 「長崎小品」
...甲比丹(かぴたん)...
芥川龍之介 「長崎小品」
...甲比丹(カピタン)「まるどなど」を救った虚無僧(こむそう)...
芥川龍之介 「報恩記」
...「日本囘想録」による甲比丹ヅーフの通詞らの蘭語に對する所見もまた同樣である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一八一七年は甲比丹ヅーフが日本滯留十九年で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「――ヲランダの甲比丹...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...オランダ國旗を唯一つ日本長崎で護り通し祖國の歴史を辱しめなかつた甲比丹ヅーフは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...今度咸臨丸(かんりんまる)の航海は日本開闢(かいびゃく)以来、初めての大事業で、乗組士官の面々は固(もと)より日本人ばかりで事に当ると覚悟して居た処が、その時亜米利加(アメリカ)の甲比丹(カピテン)ブルツクと云(い)う人が、太平洋の海底測量の為(た)めに小帆前船(しょうほまえせん)ヘネモコパラ号に乗(のっ)て航海中、薩摩の大島沖(おおしまおき)で難船して幸(さいわい)に助かり、横浜に来て徳川政府の保護を受けて、甲比丹以下、士官一人、医師一人、水夫四、五人、久しく滞留(たいりゅう)の折柄(おりから)、日本の軍艦がサンフランシスコに航海と聞き、幸便(こうびん)だから之(これ)に乗(のっ)て帰国したいと云うので、その事が定(き)まろうとすると、日本の乗組員は米国人と一緒に乗るのは厭(いや)だと云う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...この家にいる甲比丹(かぴたん)の三次は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...甲比丹(かぴたん)の三次と荷抜屋の手下二人は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの頃ぬきや屋敷に住んでいた甲比丹(かぴたん)の三次という者だ」「まア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...前後してきた甲比丹(かぴたん)の三次が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その折海の上で働いていた密輸入仲間(ぬきやなかま)に甲比丹(かぴたん)の三次という名が重きをなしていたことを思いだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「なんでもない」「どうなすったのでございます」「甲比丹の三次の血だよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...強請(ゆすり)にきた甲比丹の三次を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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