...古伊万里(こいまり)の茶碗に描(ゑが)かれたる甲比丹(かぴたん)...
芥川龍之介 「長崎小品」
...(横あひより甲比丹(かぴたん)に)(うそ)ですよ...
芥川龍之介 「長崎小品」
...甲比丹! あの人のは頭痛ではないのです...
芥川龍之介 「長崎小品」
...甲比丹(カピタン)「まるどなど」を救った虚無僧(こむそう)...
芥川龍之介 「報恩記」
...甲比丹(カピタン)「ぺれいら」の時計を奪ったのも...
芥川龍之介 「報恩記」
...「日本囘想録」による甲比丹ヅーフの通詞らの蘭語に對する所見もまた同樣である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...また長崎奉行の目付ともいふべき代々の和蘭甲比丹から具申する海外ニユースをたよりにしてゐた程度であつたと思はれる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...前に述べたやうに彼の祖父四代目通詞目付庄左衞門は同じやうな事を甲比丹ヅーフから時の長崎奉行に密告されたことがあつたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...今度咸臨丸(かんりんまる)の航海は日本開闢(かいびゃく)以来、初めての大事業で、乗組士官の面々は固(もと)より日本人ばかりで事に当ると覚悟して居た処が、その時亜米利加(アメリカ)の甲比丹(カピテン)ブルツクと云(い)う人が、太平洋の海底測量の為(た)めに小帆前船(しょうほまえせん)ヘネモコパラ号に乗(のっ)て航海中、薩摩の大島沖(おおしまおき)で難船して幸(さいわい)に助かり、横浜に来て徳川政府の保護を受けて、甲比丹以下、士官一人、医師一人、水夫四、五人、久しく滞留(たいりゅう)の折柄(おりから)、日本の軍艦がサンフランシスコに航海と聞き、幸便(こうびん)だから之(これ)に乗(のっ)て帰国したいと云うので、その事が定(き)まろうとすると、日本の乗組員は米国人と一緒に乗るのは厭(いや)だと云う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...甲比丹(カピテン)ブルックに再会して八年目に聞(きい)た話がある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...甲比丹が話して居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...西暦一七七七年に来朝した和蘭(オランダ)甲比丹(カピタン)ツンベルグは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...総立ちになったのは甲比丹(かぴたん)の三次をはじめ荷抜屋(ぬきや)の誰彼(たれかれ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...仔細をきくと、甲比丹の三次は、去年以来、禁制の密貿易をやるぬきやの仲間とちりぢりばらばらになって、諸方の港場を流れていたが、うまい仕事も見つからないので、これから尋ねてゆく森啓之助に、身の振り方をつけて貰うのだといった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...後から来て先へ立った甲比丹の三次へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その甲比丹(かぴたん)の三次はここにおります...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その縁側に腰をすえこんでいた甲比丹(かぴたん)の三次...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...甲比丹(かぴたん)の三次とともに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索