...田尻次官や主税局長に免租処分の件について陳情した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...三田尻(みたじり)と山口さ...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...私は一時の汽車に乗つた、途中三田尻下車、伊藤君を訪ね、それから三田君を訪ねてまた飲んだ、鯛の刺身のあたらしさ、うまさは素敵だつた、それと同様に三田君の人間のよさも(家人一同のよさも)素敵だつた、暮れてお暇乞して、散歩して、シネマを観て、酒垂山の月を賞して、夜明けの汽車でやつと帰庵した...
種田山頭火 「其中日記」
...――三田尻駅で、東路君に逢ふ、飲む、酔ふ、泊る...
種田山頭火 「其中日記」
...およそ四百人の総勢で周防(すおう)の三田尻から...
中里介山 「大菩薩峠」
...名物市長の田尻稲次郎氏とである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...奥田市長は、豆腐(とうふ)がすきで、膳の上は何から何まで、しかも三度三度、豆腐でなければ気が済まぬというのと、夏になれば童心に返って、モチ竿を振り回してセミ捕りをするのと、そのくらいしか覚えていないが、田尻市長の方は、もっとおもしろかった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その後の章には、小仏(こぼとけ)の峠もほどなく越ゆれば、上野原、つる川、野田尻、犬目、鳥沢も過ぎて猿(さる)はし近くにその夜は宿るべし、巴峡(はきょう)のさけびは聞えぬまでも、笛吹川の響きに夢むすび憂(う)く、これにも腸(はらわた)はたたるべき声あり勝沼よりの端書(はがき)一度とゞきて四日目にぞ七里(ななさと)の消印ある封状二つ……かくて大藤村の人になりぬ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...全国「尊攘を励むの士」に広く檄(げき)を飛ばして三田尻招賢閣(みたじりしょうけんかく)を根拠とした再起運動の一から十までがことごとく失敗に帰していった...
服部之総 「尊攘戦略史」
...春の夜の夢のうき橋、と絶えする横ぐもの空に東京を思ひ立ちて、道よりもあれば新宿までは腕車(くるま)がよしといふ、八王子までは汽車の中、をりればやがて馬車にゆられて、小佛の峠もほどなく越ゆれば、上野原、つる川、野田尻、犬目、鳥澤も過ぐれば猿はし近くに其の夜は宿るべし、巴峽(はかふ)のさけびは聞えぬまでも、笛吹川の響きに夢むすび憂く、これにも腸はたゝるべき聲あり、勝沼よりの端書一度とゞきて四日目にぞ七里(なゝさと)の消印ある封状二つ、一つはお縫へ向けてこれは長かりし、桂次はかくて大藤村の人に成りぬ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...三田尻のどこかへ前のおかみさんとお詣りです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本さんは三田尻とどことかの間の校長になられ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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柳田國男 「地名の研究」
...田尻氏の家のさまを図にする必要あり...
柳田国男 「遠野物語」
...田尻氏の息子丸吉この人と懇親にてこれを聞きたり...
柳田国男 「遠野物語」
...八二これは田尻丸吉という人が自ら遭(あ)いたることなり...
柳田国男 「遠野物語」
...フイルムは三田尻まで大丈夫持ちますよ」「号外号外...
夢野久作 「人間レコード」
...「オオ美田院(びでんいん)(現、美田尻)の浦に、鰐淵寺(わにぶちでら)の寺船(てらぶね)が着いておるぞ」と、すぐその由を近くの別府屋敷へしらせた...
吉川英治 「私本太平記」
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