...この田地は米作に向いている...
...彼らは田地で稲を植えている...
...この辺りは田地が広がっている...
...私たちの家の裏にも小さな田地がある...
...近所の農家さんは田地を年中手入れしている...
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...自分でも云つたことを忘れやしまえね? 此処の家の田地を二つにしちや...
芥川龍之介 「一塊の土」
...五良い米を造るには良い種と良い田地と...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...秋田地方がむしろ本場のやうである...
太宰治 「津軽」
...ある家では息子が放蕩(はうたう)で田地の半(なかば)を失つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...と懇々説諭されて、鬼の眼に涙を拭き/\、餞別(せんべつ)に貰つた金を路銀(ろぎん)にして、それで江戸へ出て来たが、二十年の間に、何う転んで、何う起きたか、五千といふ金を攫(つか)んで帰つて来て、田地を買ふ、養蚕(やうさん)を為る、金貸を始める、瞬(またゝ)く間に一万の富豪(しんだい)! だから、村では根本の家をあまり好くは言はぬので、その賽銭箱の切取つた処には今でも根本三之助窃盗と小さく書いてあつて、金を二百円出すから、何うかそれを造り更(か)へて呉れろと頼んでも、村の故老は断乎(だんこ)としてそれに応じようともせぬとの事である...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...ごった返す荷物に腰を下ろし馬の首を抱いて泣き濡れてゐるであらうおまへ枯れた田地と失業に脅える工場を後に残して一枚の召集状でむりやりに×××(10)行かれるおまへらにとって...
槇村浩 「出征」
...少しでも田地を手ばなす気にもなれなかった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...困ると言っても……少うしだけんど田地も六七段有るし...
三好十郎 「おりき」
...それよりも田地を買戻す方が先きだ...
三好十郎 「地熱」
...あらかた私の家の田地でな...
三好十郎 「樹氷」
...自分の田地なために...
三好十郎 「樹氷」
...兄の田地を取戻すための二十両の金を拵えるためだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...……それで少しばかり有りました田地田畑悉皆...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...田地売立吉川子爵は宮城県の各郡に...
柳田国男 「雪国の春」
...十五町の田地を自作する地主も稀れではない...
柳田国男 「雪国の春」
...田地や山林も売り...
山本周五郎 「花も刀も」
...吉田東伍氏は「位田はその賜ふところの田地の穫稲を収め...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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