...この田地は米作に向いている...
...彼らは田地で稲を植えている...
...この辺りは田地が広がっている...
...私たちの家の裏にも小さな田地がある...
...近所の農家さんは田地を年中手入れしている...
...芸妓になる心得だとか地獄を買う田地だとかいうようなものを書いて一しきりは流行(はや)ったものである...
淡島寒月 「明治十年前後」
...と懇々説諭されて、鬼の眼に涙を拭き/\、餞別(せんべつ)に貰つた金を路銀(ろぎん)にして、それで江戸へ出て来たが、二十年の間に、何う転んで、何う起きたか、五千といふ金を攫(つか)んで帰つて来て、田地を買ふ、養蚕(やうさん)を為る、金貸を始める、瞬(またゝ)く間に一万の富豪(しんだい)! だから、村では根本の家をあまり好くは言はぬので、その賽銭箱の切取つた処には今でも根本三之助窃盗と小さく書いてあつて、金を二百円出すから、何うかそれを造り更(か)へて呉れろと頼んでも、村の故老は断乎(だんこ)としてそれに応じようともせぬとの事である...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...飢餓は田地からきたり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またこの人に次いで秋田地方では...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山と田地(でんぢ)が少しあるぎりで...
夏目漱石 「こころ」
...田地なんかもう不要になつて住宅難は昔の夢になる...
原民喜 「火の踵」
...それから自分田地の段取りもつけとかなきゃならず...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……永いこと、田地のことや、お金のことばつかりに夢中になつてゐたんで、兄さんにや、人の気持がわからなくなつてしまつただ...
三好十郎 「地熱」
...ウンウン言って次ぎから次ぎと旦那衆の山あ開墾しても僅かな日当くれるだけで一坪だってウヌが田地になるわけでも無えに...
三好十郎 「樹氷」
...たしか百姓や商人に田地を家屋敷抵当で貸してある貸金の証文も持参しろと言ってあった筈だが持って来たか?男二 へ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...譲っていただくことにしましてそれだけの金は納めたのでした」預かり人は自身の物のようにしている田地などを回収されないかと危うがって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上流はその兼併してゐる田地の債券石標を拔き去られたのを憤つた...
森鴎外 「古い手帳から」
...田地の耕作に用いるよう布令したらよかろうといった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...摂津(せっつ)の多田地方ではカミソリグサ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...数週前から売るべき田地を一筆ごとに...
柳田国男 「雪国の春」
...叔父の上花客(じょうとくい)になっている田舎の田地持ちである事が...
夢野久作 「鉄鎚」
...田舎の痩せた田地と百姓の影が映っていた...
吉川英治 「脚」
...吉田東伍氏は「位田はその賜ふところの田地の穫稲を収め...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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