...この田地は米作に向いている...
...彼らは田地で稲を植えている...
...この辺りは田地が広がっている...
...私たちの家の裏にも小さな田地がある...
...近所の農家さんは田地を年中手入れしている...
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...ジェムシイ・デンプシイが死んでから欲しいと思っていたあの十エーカアの田地も手に入れて牧場にすることが出来る...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...(一)国教税(田地を有するものに課して...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...蟹田地方には、蟹田川といふ水量ゆたかな温和な川がゆるゆると流れてゐて、その流域に田畑が広く展開してゐるのである...
太宰治 「津軽」
...田地で持っとるもええし金に換えるとも...
橘外男 「仁王門」
...洪水が出ますると同時に田地が良くなり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...山林や田地も人並みには持つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...伯父はその一二年前に田地を売つて東京に出て行つて了つた...
田山録弥 「百日紅」
...少しく手を下し始めた荒廃した田地の開墾が全く委棄(ゐき)せられて了つたのも...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...質に入れた田地も請戻(うけもど)さうとそのまゝ飛出してしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田地も山林が二町歩...
三好十郎 「樹氷」
...田地も五六町出来た...
三好十郎 「樹氷」
...譲っていただくことにしましてそれだけの金は納めたのでした」預かり人は自身の物のようにしている田地などを回収されないかと危うがって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...富豪が頭を擡げて、田地を兼併した...
森鴎外 「古い手帳から」
...人民の要求する所は田地の割換(班田收授)である...
森鴎外 「古い手帳から」
...摂津(せっつ)の多田地方ではカミソリグサ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おれは僅かに田地や山林を守り...
山本周五郎 「花も刀も」
...田地の争い、商品の取引違い、喧嘩、家族騒動、盗難、人事、雑多な問題を、統は二つの耳で訊くとすぐ、「こういたせ」「こう仲直り」「それは甲が悪い、笞(むち)を打って放せ」「これでは乙が不愍(ふびん)である、丙はいくらいくらの損害をやれ」――などと、その裁決は水のながれるようで、山と積まれた訴訟も夕方までには一件も余さず片づけてしまった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索