...交替の田上兵長が到着した...
梅崎春生 「桜島」
...田上義也と云ふひとの建築になるとかでライト式だと云ふことである...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...井の頭池の水が飲用に適するを発見して神田上水を布設させたが...
久生十蘭 「魔都」
...神田上水は北多摩郡三鷹村の井頭池に発し...
久生十蘭 「魔都」
...二窓下の丁字の花がはつきりと香(にほ)つて来る薄雲りの晩に、森と青野が、町端れの音田の部屋でトランプ合戦に耽つてゐると、からたちの生垣の向ふで、「音チ、居るか?」と、田上の、それは首を絞められて今にも息を引きとりでも仕さうなたゞならぬ声で、……部屋うちの三人は思はず飛びあがつて、窓から上身を乗り出すと、「人魚が処女性を失はうとしてゐるぞ、大急ぎで出て来い……」云ひも終らず田上の姿は消え去せた...
牧野信一 「まぼろし」
...戯談(じようだん)どころか田上の眼には涙が溜つてゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...人工呼吸を施せ!」田上が震え声で追ひかぶせた...
牧野信一 「まぼろし」
...――そして更に田上が胸を掻きりながら...
牧野信一 「まぼろし」
...田上と鯨井が、ダンスの約束をしたので浜辺づたひに百合子の家へあがつて行くと、海が見えるやうな造りで芝生の庭に突き出てゐる三方が硝子戸の浴室が煌々としてゐて、曇り硝子に百合子の影が映つてゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...年内に支払うのは加藤・西村・袴田上申書計七九・三二をさしひいた分一九一・六二だけ払おうと思って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あとの速記 九〇・〇〇袴田上申 二 三二・一六その他の謄写 四九・八〇合計 一八二・二六(ハハア...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...合計 一九二・〇六也の内訳木島一・二回公判調書 四通 四七・五二同 三・四 四通 五九・一八袴田上申書 三通 四四・二二同・公判一二三回 四通 四一・一四それに対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...栗太(くりた)郡上田上(かみたなかみ)村桐生(きりゅう)では...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...――田上ら七人を売ったのも彼だ...
山本周五郎 「失蝶記」
...――主人は誰か」「織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)様です」「あの...
吉川英治 「新書太閤記」
...一条右衛門大夫、武田上野介、同左馬之助などが、旗を巻いて、行方を晦(くら)ましたとて怪しむにあたらない...
吉川英治 「新書太閤記」
...美濃部勘左衛門という地侍を案内に立てて田上山の中腹へのぼった...
吉川英治 「新書太閤記」
...田上山(たがみやま)...
吉川英治 「新書太閤記」
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