...折柄山のうへなる空に雲のむら/\とうかび居たれば比叡の嶺ゆ振放みれば近江のや田上山は雲に日かげる息吹の山をいや遙にみて天霧ふ息吹の山は蒼雲のそくへにあれどたゞにみつるかも極めてのどかなる湖のうへに舟のあまた泛びたるをみて近江の海八十の湊に泛く船の移りも行かず漕ぐとは思へど丹波の山々かくれて夕立の過ぎたるに辛崎のあたりくらくなりたれば鞍馬嶺ゆゆふだつ雨の過ぎしかばいまか降るらし滋賀の唐崎八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...神田上水に毒を投じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田上義也と云ふひとの建築になるとかでライト式だと云ふことである...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...神田上水は北多摩郡三鷹村の井頭池に発し...
久生十蘭 「魔都」
...一旦神田上水の大伏樋と合し...
久生十蘭 「魔都」
...松林の間を盗棒(どろぼう)のやうな素早さで脱けて行く田上の後を追つて...
牧野信一 「まぼろし」
...人工呼吸を施せ!」田上が震え声で追ひかぶせた...
牧野信一 「まぼろし」
...さつき田上と二人で百合子を訪れる目的で...
牧野信一 「まぼろし」
...」鯨井が、田上と共に、百合子の窓に、最も濃厚な恋愛場面を発見した由を音田に告げてゐるところに、後の「クラブ員」が到着した...
牧野信一 「まぼろし」
...――いつかの晩の田上達の話の通り...
牧野信一 「まぼろし」
...そんな彼女の姿を眺めたといふ田上達に不意に羨望と嫉妬を覚えた...
牧野信一 「まぼろし」
...袴田上申書 三通 四四・二二一...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつか云っていらした分はこれでしょう?袴田上申書 二通 三二・一六これは森長氏にきいてみなくては分らない由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...年内に支払うのは加藤・西村・袴田上申書計七九・三二をさしひいた分一九一・六二だけ払おうと思って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...合計 一九二・〇六也の内訳木島一・二回公判調書 四通 四七・五二同 三・四 四通 五九・一八袴田上申書 三通 四四・二二同・公判一二三回 四通 四一・一四それに対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...栗太(くりた)郡上田上(かみたなかみ)村桐生(きりゅう)では...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...田上正氏などの降将とその兵九百人を加えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...一条右衛門大夫、武田上野介、同左馬之助などが、旗を巻いて、行方を晦(くら)ましたとて怪しむにあたらない...
吉川英治 「新書太閤記」
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