...己(じぶん)がこうして夜おそく一人で用足しに来ていることを知ったなら...
田中貢太郎 「女の怪異」
...婆やは用足しに出かけたばかりで取次ぎする者がないので己(じぶん)で出て往かなければならないが...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...用足しをする便利屋(べんりや))の娘(むすめ)であり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...半日でも用足しに出てゐると...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...宛も日常の用足しででもあるかのように...
豊島与志雄 「子を奪う」
...それ以来下町へ用足しに出た帰りには...
永井荷風 「深川の散歩」
...挟箱担(はさみばこかつ)ぎはどこへか用足しに行ってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと用足しに……」お角としては怪しいほど神妙に返事をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はちょっと宿(しゅく)へ用足しに行って来るといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっと竜王まで用足しに参りました」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か用足しをしているのだと思い...
久生十蘭 「魔都」
...片側通りになつてゐる街の雑貨屋で何か用足しをしてゐた細君の傍にゐるメイ子が...
牧野信一 「馬車の歌」
...一月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕今日は寿江子さんが用足しに出かける処を急に取やめとなったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少しずつ用足しをしていた...
室生犀星 「音楽時計」
...用足しによっては...
山之口貘 「野宿」
...ひる過ぎに近所まで用足しに行って帰って来ると...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...パリから來て見ると何といふ靜けさであらう! 用足しに霧の中を歩いてゐる別世界の人々の靜穩な生活状態! 濕氣と...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...だから使い走りでも個人の用足しでも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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