...……」私は早速(さつそく)用談に取りかかつた...
芥川龍之介 「塵労」
...用談(ようだん)のほかはあまり口はきかぬ...
伊藤左千夫 「老獣医」
...」新藏はこれで用談は濟んだと思つたのか話頭を轉じて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...すぐと用談にとりかかった...
海野十三 「暗号数字」
...用談というのは、実は彼の縁談なのであるが、少しややこしく、僕の家では、ちょっと声をひそめて相談しなければならぬ事情もあったので、眉山軒で逢って互いに大声で論じ合うべく約束をしていたのである...
太宰治 「眉山」
...これを着て出掛けた時には、用談も、あまりうまく行かない...
太宰治 「服装に就いて」
...別段何にも仰言(おお)せられずただ言葉尠(すくな)に書記官と一緒に大使のところへ行って来るが一時間ばかりもしたら用談が済むからその時分に車を迎えに寄越すようにと言い残されたまま...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それでも厄介(やっかい)な用談を提げて来た末の妹が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...政務長官と用談中にて来られぬとのこと...
中島敦 「光と風と夢」
...少しも嫂に肝心(かんじん)の用談を打ち明けないのがまた自分の心にすまなかった...
夏目漱石 「行人」
...代助の用談と云ふのは...
夏目漱石 「それから」
...用談は御面晤の節とはよくいった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...用談がすむと、二三の人の噂をし、淡青い色の巻煙草の箱を出した...
宮本百合子 「或日」
...山田の主人に用談が有ってもお関を通じてでなくてはうっかり口も利けない様なのを皆は笑い草にも鼻つまみにも仕て居たが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...用談を済ませるとすぐに...
山本周五郎 「青べか物語」
...ここで寝て待っていてくれ」「なにか大事な御用談があるんですのね」「律には縁のないことだ」「いいお役目だこと」と律が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...じゃぼつぼつ用談に取りかかろう」と二ツ三ツ手酌(てじゃく)を重ねて...
吉川英治 「江戸三国志」
...用談はここですみそうだ...
吉川英治 「私本太平記」
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