...用談(ようだん)のほかはあまり口はきかぬ...
伊藤左千夫 「老獣医」
...何時でも用談だけで帰ったことがない...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...本船に“用談アリ...
海野十三 「火薬船」
...別段何にも仰言(おお)せられずただ言葉尠(すくな)に書記官と一緒に大使のところへ行って来るが一時間ばかりもしたら用談が済むからその時分に車を迎えに寄越すようにと言い残されたまま...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...出ようとするところへ来客があって三十分ばかり用談をしていると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...用談を片附けるまでは渋谷に泊り込み戦術を取ることにした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...用談の場合などには...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...「僕たちは用談をしているのだからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唖子米刃堂用談にて来訪...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...実は米刃堂より依頼の用談を兼てなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...少しも嫂に肝心(かんじん)の用談を打ち明けないのがまた自分の心にすまなかった...
夏目漱石 「行人」
...赤面するくらいなら用談中と云って面会を謝絶するはずである...
夏目漱石 「野分」
...御前先刻(さっき)満洲は物騒で厭(いや)だって云ったじゃないか」用談はこんなところに往ったり来たりして...
夏目漱石 「門」
...重大な用談があって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...拙者の方から聞かす用談などはない」「どッちにしても同じことです...
吉川英治 「江戸三国志」
...卓で用談を交しながら...
吉川英治 「折々の記」
...さては用談の内意は...
吉川英治 「新書太閤記」
...(――ご用談は)と...
吉川英治 「源頼朝」
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