...先客の用談が濟むのを待つてゐる間に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そしてヤードにはたしかに用談アリ...
海野十三 「火薬船」
...私と一緒に馬車に乗つて途々(みち/\)用談を聞いてはくれまいかね...
薄田泣菫 「茶話」
...用談らしい事は一向(おくび)にも出さなかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...何枚書いたとかこう忙(せわ)しくってはやり切れないとかいう用談の方が多くなって来て居る...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...別段何にも仰言(おお)せられずただ言葉尠(すくな)に書記官と一緒に大使のところへ行って来るが一時間ばかりもしたら用談が済むからその時分に車を迎えに寄越すようにと言い残されたまま...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...主人と雑誌花月の用談をなす...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...何やら真面目(まじめ)らしい用談をしはじめたので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...最初にこの用談を切り出された時に...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...始めて用談に取り掛った...
夏目漱石 「それから」
...ところがその主人は用談が果てないと見えて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御前(おまへ)先刻(さつき)滿洲(まんしう)は物騷(ぶつさう)で厭(いや)だつて云(い)つたぢやないか」用談(ようだん)はこんな所(ところ)に徃(い)つたり來(き)たりして...
夏目漱石 「門」
...用談が終ったらまた着ることができるように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...用談がすむと、二三の人の噂をし、淡青い色の巻煙草の箱を出した...
宮本百合子 「或日」
...山田の主人に用談が有ってもお関を通じてでなくてはうっかり口も利けない様なのを皆は笑い草にも鼻つまみにも仕て居たが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...どしどし用談を進ませて下さい」と...
吉川英治 「銀河まつり」
...どんな用談があると申しておるのですか」「そこは...
吉川英治 「私本太平記」
...別な者を会わせて用談をきかせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索