...近代文芸読本の印税はいつでもお前に用立ててやる...
芥川龍之介 「闇中問答」
...家の普請に幾分用立てた金を初めとして...
徳田秋声 「あらくれ」
...私はそれを用立てて一安心してゐるところであつた...
徳田秋聲 「和解」
...妻(さい)と相談の上自分らが借りていた八畳二室(ふたま)のその一つを御用立てることにした...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...即座にその金を用立ててくれたんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...」ちと金に困ることが出来たから五万円ばかり用立ててくれないかとのこと...
豊島与志雄 「好人物」
...なんの苦もなく二十両を用立ててくれました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつまででも御用立てて置きたいのですが……」「そうはいかんでしょうか」「せっかくの御頼(おたのみ)だから...
夏目漱石 「野分」
...健三は地方の銀行に預けて置いた貯金を些少(さしょう)ながら用立てたら...
夏目漱石 「道草」
...何方へ御用立て候とも...
野村胡堂 「胡堂百話」
...用心棒といふ程でも無いでせうが」「何の爲の用心棒だ」「お金を用立てた方に怨まれて居りましたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...用心棒という程でもないでしょうが」「何のための用心棒だ」「お金を用立てた方に怨まれておりましたし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二度とこんな巨額のお金を用立てることは出来ません...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自腹を切って次の俳優を用立ててくれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...先の様に用立てて居る上に又...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...第一その因業そうなガン首が肩の上にチャンとしてくっついているのからして気に喰わん! 貴様何でも結城藩水野家の勘定方へも大分用立てているそうではないか? 返事をしろ!男二 は...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...自分の用立てた金で買つた刀の披露をするのに自分を招かぬのを不平に思つて...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...用立ててくれまいか」「ご冗談を」「せせら笑ったな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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