...彼はそろそろと傷を悪くしないように用心しながらヴルツブルクの町へ運びかえされ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...二人は、用心しながら、真暗な階段を下って行った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...用心しながら近づいていきましたが...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...」明智探偵は小わきにかかえていた小さい新聞紙の包みをとくと、中から黒い絹糸をよって作った、細いけれどもじょうぶな縄ばしごをとりだし、そのはしの、まがった金具を井戸がわにかけ、縄ばしごを井戸の中にたらして、用心しながら、それを一段一段とくだって行きます...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...用心しながら、ジリジリと怪物に近づいて、いきなり、棒をふりかぶると、やっとばかりにうちおろしました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...高橋さんは用心しながら...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...言葉に捕えられぬように用心しながら確かに知り得たことだけを考えに入れて論を立てると...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...用心しながらそつと渡る...
太宰治 「お伽草紙」
...」石鹸が眼に流れ込まないように用心しながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...これは何としたものじゃ」怪量は四辺(あたり)に用心しながらその傍へ近づいた...
田中貢太郎 「轆轤首」
...用心しながら左手首に形ばかりの傷をつけた...
豊島与志雄 「擬体」
...中本相手の時には用心しながら使って仕合せでした...
豊島与志雄 「水甕」
...舌を噛(か)まない様に用心しながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...もう一人の敵を用心しながら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「そこはおれの足だ」と栄二はできるだけ用心しながら叫んだ...
山本周五郎 「さぶ」
...提灯をつけます」「足もとは大丈夫だ」「つけてはいけませんか」「もう少し待とう」二人は用心しながら歩いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私は用心しなくともよかろう……とは思いつつ本能的に用心しながら静かに硝子(ガラス)窓を押し明けた...
夢野久作 「暗黒公使」
...少年は自分の身体を見られないように用心しながらその城を見ていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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