...かたり草、言の花は、蝶、鳥の翼、嘴には限らない、其の種子は、地を飛び、空をめぐつて、いつ其の實を結ばうも知れないのである、――此なども、道芝、仇花の露にも過ぎない、實を結ぶまではなくても、幽な葉を裝ひ儚い色を彩つて居る、たゞし其にさへ少からぬ時を經た...
泉鏡花 「遺稿」
...二つの紅い條が道芝の露に濡れつゝ...
泉鏡花 「遺稿」
...かたり草、言(こと)の花は、蝶、鳥の翼、嘴(くちばし)には限らない、その種子は、地を飛び、空をめぐって、いつその実を結ぼうも知れないのである、――これなども、道芝、仇花の露にも過ぎない、実を結ぶまではなくても、幽(かすか)な葉を装い儚(はかな)い色を彩っている、ただしそれにさえ少からぬ時を経た...
泉鏡花 「遺稿」
...二つの紅い条(すじ)が道芝の露に濡れつつ...
泉鏡花 「遺稿」
...品(しな)かわりたる道芝の辺(ほとり)にして...
泉鏡花 「海神別荘」
...坂の中途で母親はとうとう息をきらして道芝の上へ腰を下ろしてしまった...
犬田卯 「錦紗」
...枯れたままの道芝を叩いたりした...
犬田卯 「錦紗」
...道芝(みちしば)の上(うへ)吹(ふ)く風よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
......
小穴隆一 「二つの繪」
...道芝(みちしば)の露つらしと拂ひながら...
高山樗牛 「瀧口入道」
...道芝もうなだれてゐる今朝の露正さん(宿の次男坊)がいろ/\と心配してくれる(彼も酒好きの酒飲みだから)...
種田山頭火 「行乞記」
...短い道芝の間に白い足袋が威勢よく運ばれて行く...
長塚節 「おふさ」
...處々(ところ/″\)誰(だれ)かゞ道芝(みちしば)の葉(は)を縛(しば)り合(あは)せて置(お)いたので...
長塚節 「土」
...大道芝居はえてして長い!喧嘩か踊りかけぢめもつかぬ!怒(いき)り立つたるビエルヂバブには...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...道芝の露を踏んで...
野村胡堂 「江戸の火術」
...かの大道芝居の道化のくすぐりなどとは凡そ同日に談ずべくもないことを理解しないからである! 同時代の批判は全然そういうことを理解しないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...道芝へ火をつけた...
吉川英治 「三国志」
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