...字凧、絵凧、扇凧、奴凧、トンビ凧の数を尽し、或るものは唸りを立てて勇躍飛動する、或るものはクルクル水を汲んでたて直す体(てい)を見て、神尾主膳がカラカラと笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一枚、二枚の小凧から二枚半以上は巻骨障子骨の上等品、奴凧(やっこだこ)、トンビ凧、蝙蝠(こうもり)凧、剣凧の類、字凧は竜、鷲、魚、蘭の字など、絵凧は達磨、二見ヶ浦、日の出に鶴、乃至は人物の一人立、二人立、牛若、金太郎、頼光、凄いのは猪ノ熊や大入道、熊坂長範、いずれも蝋引きの眼玉が光る...
山本笑月 「明治世相百話」
...ホリ竜という二枚張りの字凧...
山本笑月 「明治世相百話」
...春風に乗った二枚半の字凧(じだこ)や武者絵が...
吉川英治 「江戸三国志」
...やっこ凧、武者凧、とんび凧、お多福凧、字凧、二枚半、三枚半の大凧など、ああいう春景色も、過去になった、歴史の永遠な空のあれも一コマである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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