...『このごとくその死灰の中から再び甦生せんがためにのみ我と我が身を燃き尽くすこの自然の不死鳥(Phnix)の行方を時と空間の無限の果まで追跡してみれば...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...どこかでまたこの「鴫突き」の古いスポーツが新しい時代の色彩を帯びて甦生(そせい)するようなことがないとも云われないであろう...
寺田寅彦 「鴫突き」
...そうして新しい甦生(そせい)の道へ駒(こま)の頭を向け直させるような指導者としての役目をつとめるのがまさにこの定座であるように思われるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...其処に入ると直ちにそれらのものが私の世界に飛び込んで来て甦える...
豊島与志雄 「蠱惑」
...かくてふたたび甦(よみがえ)った彼の前には...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...私(わし)達は墓の中から甦(かへ)つて来ますよ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...とつぜん私の頭に今までどうしても思い出せなかったある記憶が一度に甦(よみがえ)ってきた...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...六七年前の記憶が一度に甦(よみがえ)ってきた...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...忽ちに甦(よみがへ)つて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...娘はすぐ甦(よみがへ)りました...
宮原晃一郎 「夢の国」
...不図明るい一つの絵提灯のような色合いでパリの七月十四日の夜が記憶に甦って来た...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...まざまざと甦って来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつかそれを甦えらせます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのむかしの気持が全身に甦(よみがえ)り...
山本周五郎 「桑の木物語」
...覚えをまざと甦(よみがえ)らせるその黒髪を掻い抱いたまま...
吉川英治 「私本太平記」
...そして現地の罹災者諸兄姉の甦生を祈りながら毎朝机にむかったら...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...清吉の耳へ甦(よみがえ)ってきて...
吉川英治 「春の雁」
...――お通が自分にいったかつての言葉が耳に甦(よみがえ)ってくるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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