...彼女のドレスは生色でとても素敵だった...
...生色のリボンを使って髪をアレンジした...
...彼の絵の筆触は生色を表現している...
...研究成果は生色の出ったものだった...
...生色を生かしたデザインが人気だ...
...そこで彼はそれから先きの幾年を諸人の見る前に鬱々と暮らして、あたかも樹木が石だらけの乾枯びた土のなかで静かに枯死するように、生色なく、生気なく、しだいに自分のからだを衰弱させて行った...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...室内の一同の顔には生色(せいしょく)がなかった...
海野十三 「赤外線男」
...そして現在では煤煙(ばいえん)で痛めつけられた木の葉や草の葉に生色がなく埃(ほこり)まびれに立(た)ち枯(か)れた大木が殺風景(さっぷうけい)な感じを与えるがこれらの墓が建てられた当時はもっと鬱蒼(うっそう)としていたであろうし今も市内の墓地としてはまずこの辺が一番閑静(かんせい)で見晴らしのよい場所であろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...不思議な愛着を覚えさせるのはどうしたことでしょう? これで唇に生色があって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさに生色を失わんとする危急存亡の場合と見て取ったから...
久生十蘭 「魔都」
...相手の羞恥のふかさによつて私の感銘も疼くやうに生色をおびてくると言つて宜かつた...
室生犀星 「帆の世界」
...野村一派は生色に溢れてみえた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...彼の花園自然の生色を絶たず...
横瀬夜雨 「花守」
...生色を無くしながらいたる所に転げていた...
横光利一 「上海」
...さすがに反向(そむ)けた面(おもて)にも生色を失ってしまったが...
吉川英治 「剣難女難」
...さすがに生色がない...
吉川英治 「剣難女難」
...彼は生色を失って...
吉川英治 「剣難女難」
...人馬ともに生色なく...
吉川英治 「三国志」
...裏を掻かれたか」二人とも生色はない...
吉川英治 「私本太平記」
...兵はみな生色もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...生色が甦(よみが)えった...
吉川英治 「新書太閤記」
...久しぶりに陣地には生色がよみがえった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ如何せん、防禦に当っている兵も、供与してやる食糧がないので、きのうあたりから、生色なしです...
吉川英治 「日本名婦伝」
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