...修学旅行先での思い出が、彼女の中で一生残るだろう...
...その実質は生残りの戯作者流に比べて多少の新味はあっても決して余り多く価値するに足らなかったのは少しく鑑賞眼あるものは皆認めた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いくらかの人間が生残ったとしても...
海野十三 「第五氷河期」
...滅亡の日の当時の生残(せいざん)イネ人の間に...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...この二十四人の生残りの船員たちをひどく脅(おびや)かすものが残っていた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...奴等はまだどこかに生残っているのです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...無事に生残つた飛青磁は大分(だいぶん)見倒(みたふ)されて二千三百八十九円といふ事になつた...
薄田泣菫 「茶話」
...すは津波こそ、はや逃げよ、と老若男女われさきにと逃迷ひしかど、しばしが間に打寄て、民屋田畑草木禽獣まで少しも残らず海底のみくづと成れば、生残る人民、海辺の村里には一人もなし、扨こそ初に神々の雲中を飛行し給ひけるは此大変ある事をしろしめして此地を逃去り給ひしなるべしといひ合て恐れ侍りぬと語りぬ...
太宰治 「津軽」
...お妾(めかけ)上がりのダンサアと心中して一人だけ生残ったとの噂もきいた...
田中英光 「オリンポスの果実」
...私はいつも生残つて来るのでした……...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...生残った技術員たちに呼びかけたが...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...船に収容した生残りの技術員たちが駈(か)けつけて来た...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...生残るのが辛い場合もあるから...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...生残った人たちの目から消え去ったまま...
永井荷風 「草紅葉」
...百年後にはこの中の一人も生残っていないであろうことを考えて涕泣(ていきゅう)したというペルシャの王様のように...
中島敦 「狼疾記」
...彼が死んで私が生残っているのを...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...しゃっくりをしながら朝まで生残っていて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...グリーリーと六人の隊員だけが生残り...
久生十蘭 「南極記」
...その郵便配達手君は青島(チンタオ)戦争の生残りという歩兵軍曹であった...
夢野久作 「眼を開く」
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