...修学旅行先での思い出が、彼女の中で一生残るだろう...
...生残った戯作者の遺物どもは法燈再び赫灼として輝くを見ても古い戯作の頭ではどう做(し)ようもなく...
内田魯庵 「四十年前」
...後の世界に生残るかもしれない...
海野十三 「火星兵団」
...尚(なお)生残った敵艦隊を掃尽(そうじん)し...
海野十三 「空襲葬送曲」
...四人の生残り女給が悲鳴と共に駈(か)け下(お)りて来た...
海野十三 「電気看板の神経」
...このボルク号の生残りの船員を七名...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...時代に生残つた落語なぞ縁が遠かつたのかも知れない...
武田麟太郎 「落語家たち」
...下名(かめい)ら四十一名は旧シャッガァ号乗組生残者でありますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...死人のような生残者たちも...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...生残った人たちの目から消え去ったまま...
永井荷風 「草紅葉」
...今日という今日まで生残った江戸音曲の哀愁をば...
永井荷風 「妾宅」
...心中の生残りは浮ばれない」「それから後...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が死んで私が生残っているのを...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...自分がこの世に生残ったと知ると...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...生残った三人は、「あいつらはなにを考えていたのかわからない」とだけいい、強いて訊問しようとすると、発狂を装って、あらぬことを口走りだすという始末で、どうしようもなかった...
久生十蘭 「海難記」
...そいつが出来あがったときに生残った人間は二百人のうちたった十八人...
久生十蘭 「金狼」
...その生残った者は殺人罪に問わるべきものであるか否やについて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...新婚一を得るためには一人半が生残しなければならぬということ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私ども兄弟になって五人も生残ったのみか...
柳田国男 「故郷七十年」
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