...修学旅行先での思い出が、彼女の中で一生残るだろう...
...生残った戯作者の遺物どもは法燈再び赫灼として輝くを見ても古い戯作の頭ではどう做(し)ようもなく...
内田魯庵 「四十年前」
...生残っていたんか」「助かって...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...死人のような生残者たちも...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...船に収容した生残りの技術員たちが駈(か)けつけて来た...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...生残った男と酒が飲みたい...
永井荷風 「曇天」
...今は一人としてこの世に生残つてゐやう筈はない...
永井荷風 「雪の日」
...剣道で旧幕生残りの人で僅かに心貝忠篤氏の硬骨振りが目に止まっているばかり...
中里介山 「生前身後の事」
...心中の生残りは浮ばれない」「それから後...
中里介山 「大菩薩峠」
...百年後にはこの中の一人も生残っていないであろうことを考えて涕泣(ていきゅう)したというペルシャの王様のように...
中島敦 「狼疾記」
...あぶないところで死籤(しにくじ)を外れた二百八十三人の生残りが...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...生残った連中に啖われるかしてしまったというのである...
久生十蘭 「海難記」
...生残った三人は、「あいつらはなにを考えていたのかわからない」とだけいい、強いて訊問しようとすると、発狂を装って、あらぬことを口走りだすという始末で、どうしようもなかった...
久生十蘭 「海難記」
...これがセネガルに遠征して来た三個中隊の警備隊の最後の生残りだった...
久生十蘭 「海難記」
...グリーリーと六人の隊員だけが生残り...
久生十蘭 「南極記」
...ひどいところばかりやってきた生残りの寄せ集めだといい...
久生十蘭 「ノア」
...元亀天正の生残りといった体(てい)で...
久生十蘭 「ひどい煙」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...戦後生残りの私たちがこの天国の〔出〕現にめぐり遭ふのは...
正岡容 「山の手歳事記」
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