...生別(いきわか)れと死別(しにわか)れとではどちらがつらいものでしょうか……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その別れは、生別であり、死別であった...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...親子の生別よりも...
直木三十五 「南国太平記」
...短い言葉であったが、すべての最後のもの――決心、覚悟、生別などが、この中には、含まれていた...
直木三十五 「南国太平記」
...本所の相生町(あいおいちょう)の老女の家で行われた幼な馴染(なじみ)との間の生別死別の悲劇がそれでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日迄の戦友と生別死別の同輩...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...離れ離れに生別死別という悲しいうき目を見せられて了った...
中里介山 「法然行伝」
...……子供のとき生別れした父が...
久生十蘭 「金狼」
...生別(わかれ)の辛さを犇(ひし)と思知る...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...肉親の者との生別の十字架をその背に負はされ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...実の父親とは八年前に生別したまま...
北條民雄 「続癩院記録」
...無惨な戦争による生別死別によって狂わされ...
宮本百合子 「現代の主題」
...生別の門鉄淵禅師だった...
吉川英治 「大岡越前」
...胴と首の生別れだぞッ」と伝吉はガッキと柄に力を入れた...
吉川英治 「剣難女難」
...しかし今生(こんじょう)これきりと知る生別を本心でもない偽りの怒面(どめん)で子を追いやるには忍びなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...生き葬式までした身ではあるが……生別は死別より辛いとか……...
吉川英治 「新書太閤記」
...生活一切もそれに順応(じゅんのう)して、何の不自然もなく、苦しみも楽しみも、焼土も建設も、死別も生別も、涙も笑いも、悉(ことごと)く、人生の毎日にあり得る常のこととされ、しかもその中になお、この世に対する大きな希望と、苦しい日にも、愉快にあらんとすることを忘れなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――今は若き夫人(おくがた)との生別を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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