...生別(いきわか)れと死別(しにわか)れとではどちらがつらいものでしょうか……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...事(こと)によると生別(いきわか)れの方(ほう)がつらくはないでしょうか……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...さて御申越の課題については小生別に意見と云ふ程のものも無し...
石川啄木 「予の地方雜誌に對する意見」
...平生別に園芸などをやっているらしくもない――堅吉にはそう思われた――甥(おい)がどうしてフリージアの根などをよこしたかが不思議に思われた...
寺田寅彦 「球根」
...中には生別(せいべつ)即(そく)死別(しべつ)となった人も一二に止まらない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...就中彼はある風雪の日こゝで生別の死別をした若者を忘るゝことが出来ぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...母子の生別(いきわかれ)の場面を想像して...
直木三十五 「南国太平記」
...本所の相生町(あいおいちょう)の老女の家で行われた幼な馴染(なじみ)との間の生別死別の悲劇がそれでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日迄の戦友と生別死別の同輩...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...親子生別れの場面が展開された...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...みんなに生別れたり死別れたりして...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...肉親の者との生別の十字架をその背に負はされ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...三遊派の人たちと圓生別懇(べっこん)の者は...
正岡容 「小説 圓朝」
...無惨な戦争による生別死別によって狂わされ...
宮本百合子 「現代の主題」
...これが生別になるかも知れぬ...
山本周五郎 「新潮記」
...しかし今生(こんじょう)これきりと知る生別を本心でもない偽りの怒面(どめん)で子を追いやるには忍びなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...生活一切もそれに順応(じゅんのう)して、何の不自然もなく、苦しみも楽しみも、焼土も建設も、死別も生別も、涙も笑いも、悉(ことごと)く、人生の毎日にあり得る常のこととされ、しかもその中になお、この世に対する大きな希望と、苦しい日にも、愉快にあらんとすることを忘れなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...生別となるか死別となるか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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