...海は何だか生きもののやうに見える...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...大きな生きものがくっついているのです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...生きもののように...
江戸川乱歩 「影男」
...暖い生きものが、身体中を這い廻っている様な気持がして、ゾッとして眼を醒すのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...まるで生きもののように動きはじめたではありませんか...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...生きものの悲壮な声である(俳句もさういふ声でありたい)...
種田山頭火 「其中日記」
...生きものに食物程大切なものはありません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...生きものゝ姿から暫しの間でも眼を転じたいものだ――とは...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...人間のほかの生きものは...
宮本百合子 「愛」
...一体これは全くただの雨風であろうか? 自分というとりこめられた一つの生きものに向って...
宮本百合子 「雨と子供」
...――微かな生きものだ...
宮本百合子 「毛の指環」
...私のなかの生きものが身をよじる話なんかしてはいけないのだ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生えるにゃ生えただから……(まるでその大豆の木が生きもので...
三好十郎 「おりき」
...」「あんたのやうなやさしい顏をしてよく生きものの命を取つて平氣でゐられるわね...
室生犀星 「命」
...どこか足のない生きもののようにも見られた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...つまり主要の生きものの死を書きたかったのだが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...さきも生きもの、こつちも生きものゝ常である...
吉川英治 「折々の記」
...生きもののような岩の肌からしたたる雫(しずく)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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