...)その材料を生かす為の詩的精神の如何(いかん)である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...誰でも自我の本質を生かすことが同時に己れを捨てることを意味する宇宙と人生との組織を...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この服從によつて一層我等自身を生かすのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「人間の死はその死によって万人を生かすところに真の意義があります...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...頭髪は観者の注意を強くひきつける事によっておのずから人物の顔を生かす原動力になっている...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...その困難を切り抜けるためには何かしら絶え間なく新しい可能性を捜し出してはそれをスクリーンの上に生かすくふうをしなければならない...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...然し人を錬え生かすものとはならない...
豊島与志雄 「画舫」
...人を温(あたた)め息づかせ生かすだけの音楽を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...源太郎どの」呼び生かすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...生かすこと、殺すことのほかには、竜之助の天地は無いのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっそ辛(つら)い日の目を見せて生かすよりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「綜合して生かすか...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...完全に猫を自分の中に生かす境地――さうして最後に猫に自我を與へて...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...人を生かすために...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...現実のありようを芸術の中に生かす作家...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...T「父源兵衛を生かすも殺すも」と言って...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...一番生かす道ではありませんか)「そうだ! 拙者の行く途(みち)はそれだ!」新九郎は心で叫んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...人を生かすの策に及ばぬこと北京(ほっけい)の天地は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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