...)その材料を生かす為の詩的精神の如何(いかん)である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...一切の存在の中にその存在の理由を――その固有の價値を認めて悉くこれを生かすこと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自我の本質を生かすためには...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...もし人がそれを家禽にすることなくして自然のまま生かすことができたとしたら...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「因縁を生かす」とは...
高神覚昇 「般若心経講義」
...つねに「あるもの」を「あるべきように」生かすものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...425 一切を生かす詩人の空想は此の双馬をして單に泣かしむるのみならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...葉子を文壇的に生かすために...
徳田秋声 「仮装人物」
...信仰が人を生かすものかどうか...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...その主体を生かすどころか...
豊島与志雄 「文学以前」
...だが、どちらにしても茸に中(あた)った毒は、河豚(ふぐ)に中った時と同じことに、その薬がなく、救済方がなく、ただ時という医者をもって、生かすか、殺すかの処分を待つほかは手段がないそうですから、この場のなりゆきも、手を束(つか)ねて見ているよりほかはありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに持前を生かすといふ事が文章の本義だからだ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それを生かす道であらうと...
北條民雄 「孤独のことなど」
...一九(いっく)の『安本丹』てふ戯作に幽霊を打ち殺すと死ぬ事がならぬから打ち生かすかも知れぬとある...
南方熊楠 「十二支考」
...芝居を生かすんではなくてサアきけと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その良心を持ち続けて永続して生かすことにかけては殆んど無力で怠慢であった...
三好十郎 「俳優への手紙」
...君の生かす世界の真実を知れ...
百田宗治 「労働の精神」
...○竹工藝について竹細工は是非生かすといいな...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
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