...彼の「或もの」が――彼の個性を眞正に生かす可き或るエレメントの支配が――彼の「人」の内容だからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「人」を生かすために「己れ」を殺さむとする戰ひである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この服從によつて一層我等自身を生かすのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これを他人の中に生かすことは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...用刀の制約から必然的に木彫としての特質を生かすことになつてゐるのがおもしろいのである...
高村光太郎 「唐招提寺木彫如來形像」
...もっとわれ/\の声や音楽の特長を生かすようなものが出来たであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...それを我々は常に生かすことを考へなければならない...
田山録弥 「墓の上に墓」
...死せる史料を生かすとは自己の生活感情を史料に移入するの謂であるが...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...それを生かすことが君自身を生かす道なんだから...
豊島与志雄 「生あらば」
...万人のものとするために生かすこと...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...たまらない親切なところがあるんでございますから……生かすの殺すの...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり一家をなすそれぞれの作家はおのづから生かすものを己れの文章の上に生かしてゐるのだ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それを生かすために百の事件...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...綜合的な舞台の芸術を真個に生かすには...
宮本百合子 「印象」
...現実のありようを芸術の中に生かす作家...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その良心を持ち続けて永続して生かすことにかけては殆んど無力で怠慢であった...
三好十郎 「俳優への手紙」
...生かすとも殺すとも」「うるさいねえ暑いんだからそう吠(ほ)えなさんな」「吠える...
山本周五郎 「新潮記」
...生かすつもりで殺したりする事も珍らしくないんだが...
夢野久作 「近世快人伝」
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