...「甚六」は熟語ではありません...
...「甚六、この不動様を戸波へ戻しに往け」「あれ、あれ、旦那、山火事でございます」監物の耳へは何事も入らなかった...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...「甚六、早く往かんか、甚六」監物の声はうわずって聞えた...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...どうぞお召連れ下さいまし」長谷倉甚六郎(じんろくろう)の心持を測り兼ねながらも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長谷倉甚六郎身を捻(ひね)って片手拝みの手刀(てがたな)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長谷倉甚六郎は、入口の二畳に大胡坐(おおあぐら)をかくと、肌おしひろげて、一刀をわれとわが腹に突っ立てていたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最初はたいした悪気(わるぎ)がなかったろう」「…………」平次は長谷倉甚六郎の死体を片手拝みに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んだ長谷倉甚六郎の口からでも聞かなければ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...甚六郎の浪宅は、ほんの二た間、嘗(な)めるように捜しましたが、三千両はおろか、三両の貯えもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「長谷倉甚六郎から預かったという...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...爲にならんぞツ」「拙者は長谷倉甚六郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人長谷倉甚六郎自身でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「長谷倉甚六郎から預(あづか)つたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たつた獨りの子を氣の毒だな」山浦甚六郎は憮然(ぶぜん)として居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此脇差に御見覺えはあるでせうか」「どれ/\」山浦甚六郎は濡れた脇差を受取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...柄糸(つかいと)は少し汚れたがそつくり其儘だらう」山浦甚六郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山浦甚六郎に相違ないとでも言つて居るだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その甚六が俳句をつくる真似(まね)をする――私は和歌のつもりだったのだが――当時父が俳書をひねっていたので...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...怖ろしい兄弟ここの家(いへ)の名前人(なまへにん)は総領の甚六がなつてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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