...甘藷(かんしょ)...
海野十三 「爬虫館事件」
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ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...中には自分の貰つた甘藷を取られてべそをかいてゐるのもあつた...
田山花袋 「歸國」
...甘藷(かんしょ)...
寺田寅彦 「軽井沢」
...浦和の停車場からすぐに町はずれへ出て甘藷(さつまいも)や里芋やいろいろの畑の中をぶらぶら歩いた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...栗でも甘藷(いも)でも長蕪でも生でがり/\食って居る田舎の子供は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...稀に遊びに来ては甘藷(いも)を洗ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実際ムクはエラかったぜ、あのくらいの犬は人間にだってありゃしねえや」と、米友は檻の前へ、勝栗だの、煎餅(せんべい)だの、甘藷だの、にんじん、ごぼうだのと、八百屋店のように押並べて、片っ端からそれを与えつつ訓戒を加えるのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)はまだ肌(はだ)の白(しろ)く且(かつ)薄赤味(うすあかみ)を帶(お)びた人形(にんぎやう)の手足(てあし)のやうな甘藷(さつまいも)を飯(めし)へ炊(た)き込(こ)むことがあつた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は氣(き)がついて「甘藷(さつま)喰(くつ)たなんていふんぢやねえぞ」與吉(よきち)を警(いまし)めた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は日中(につちう)甘藷畑(さつまいもばたけ)の側(そば)を過(す)ぎては自分(じぶん)の荒(あら)した趾(あと)を見(み)て心(こゝろ)に酷(ひど)いとは思(おも)ふのであるがそれを埋(うめ)て置(お)くには心(こゝろ)が咎(とが)めた...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)は能(よ)くさういふ處(ところ)へ行(い)つては欲(ほ)し相(さう)な顏(かほ)をして默(だま)つて見(み)て居(ゐ)るので何處(どこ)でも熱(あつ)い甘藷(さつまいも)が與(あた)へられるのであつた...
長塚節 「土」
...或(ある)時(とき)彼(かれ)は「俺(お)らあ家(うち)で甘藷(さつま)くつたなんてゆはねえんだ」甘藷(さつまいも)を手(て)に持(も)つて怖(お)づ/\いつた...
長塚節 「土」
...五月の飛魚と、甘藷と、甘蔗、それに林業くらゐが、この島の財政である...
林芙美子 「屋久島紀行」
...忽ち東京では甘藷一貫目が五円五十銭となってしまった...
宮本百合子 「現実に立って」
...お米少々に甘藷を一貫目もって来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甘藷の煮たのなどとともに食う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...間もなく数隻のバルサスが、バナナ、ユカ、とうもろこし、甘藷、パインアップル、ココナッツ、その他鳥・魚、数頭のラマなどを積んでやって来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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