...彼女の歌声は甘美で心地よかった...
...甘美な匂いに誘われ、彼女が作ったケーキを食べたくなった...
...この甘美さには誰もが魅了されるだろう...
...その甘美な味わいに、彼はもう一度食べたくなった...
...この花の香りは甘美で、部屋中に広がっている...
...マイスタアジンガァの甘美な音楽とハンス・ザックスの店における若い二人の最初の出合い...
石川欣一 「山を思う」
...甘美さながら蜜に似る睡なんぢを去らん時わがいふ處忘るな』と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...妨げなさば汝撃ち甘美の命(いのち)奪ふべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかしこの結婚も甘美とは行かず...
徳田秋声 「縮図」
...――興奮させたり甘美な気持ちを与えたり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...甘美なサイレンの歌が賢いイタカ人(びと)の王を誘惑しようとしてゐる...
中島敦 「環礁」
...「お蝶(ちょう)夫人」「ラ・ボエーム」のような甘美なオペラを作った...
野村胡堂 「楽聖物語」
...田舎屋で葡萄(ぶどう)を食べて甘美(うま)かった...
林芙美子 「清貧の書」
...そんな風な想像から彼女は好んで悩しい甘美な感情を味った...
原民喜 「淡雪」
...貴女の甘美な瞳を見ることが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この甘美な、詩人の飲料(シャンパン酒)の泡のなかでぶくぶくいっている快活なたましいほど、よく効(き)く薬はありませんよ」と、私は心安だてにこう言いながら、彼女のグラスにシャンパンを一杯に注いでやると、彼女はちょっとそれに唇(くち)をつけて、わたしのほうに感謝の眼を向けた...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しやなり/\と恥らひを含んだ婦人達の最も慎しやかな姿のうちに夢を抱いてこそ真に得難い甘美な悩ましさを得られるのではなからうか――などゝ至極怪し気な衣裳論を持ち出したりした...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...其水清く味甘美也...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...すべての瞑想は甘美である...
三木清 「人生論ノート」
...どこかに予想させる甘美さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なお甘美な回想に酔っているのを見る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...甘美な制度から遁(のが)れ得ていない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...もし日本の土地が、甘美な、哀愁に充ちた抒情詩的気分を特徴とするならば、同時にまたそれを日本人の気禀(きひん)の特質と見ることもできよう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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