...彼女の歌声は甘美で心地よかった...
...甘美な匂いに誘われ、彼女が作ったケーキを食べたくなった...
...この甘美さには誰もが魅了されるだろう...
...その甘美な味わいに、彼はもう一度食べたくなった...
...この花の香りは甘美で、部屋中に広がっている...
...男たちのきらびやかな姿から受ける甘美な煽情で彼女はいつもいっぱいだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...実に甘美(かんび)なものだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...陣屋より甘美の酒と麺麭(めんぱう)を搬び來りつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眠りの甘美さに身を任かせたような一瞬の...
外村繁 「夢幻泡影」
...甘美な歌というべきものが聞える...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...この曲は今日といえども相当難解で一般人の好みに投ずる甘美さなどはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一つの甘美にして醗酵せる情緒である...
萩原朔太郎 「青猫」
...甘美に揺れ動くのだろうか...
原民喜 「死のなかの風景」
...)「何も彼(か)も眞實で、甘美で、清淨です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...当時の私は幻想たゆたな又は情緒甘美な文学以外には一切触れることを好まなかつたからである...
正岡容 「根津遊草」
...よほど飯は甘美(うま)く喰へる訳である...
正岡子規 「病牀六尺」
...無上に甘美な短歌特有のポエジイを確立してゐる...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...マゾヒストの甘美な境界へズンズン陥って行きつつある……彼女の小さな赤い舌に全身の体液を吸い取られて...
夢野久作 「鉄鎚」
...言葉を換えて云えば伊奈子が叔父を陥れて行きつつある変態性慾の甘美世界から...
夢野久作 「鉄鎚」
...甘美なる涙を含む「自己陶酔」の心理の裏面にはこの種の変態心理の多少を認め得ざる事なく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その甘美な夢が、今、無残(むざん)にもタタキ破られてしまったのであった...
夢野久作 「笑う唖女」
...まだなにか女の甘美なにおいには乏(とぼ)しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが身のうちに潜(ひそ)んでいた泉の甘美に驚きますから」「ばかっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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