...彼女の歌声は甘美で心地よかった...
...甘美な匂いに誘われ、彼女が作ったケーキを食べたくなった...
...この甘美さには誰もが魅了されるだろう...
...その甘美な味わいに、彼はもう一度食べたくなった...
...この花の香りは甘美で、部屋中に広がっている...
...然るに我等は何故に此等のものの甘美なる享樂を捨てて――時には一切の享樂を可能にする自己の肉體の生命を犧牲にしてさへ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は既に天の甘美を食としてゐるものであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...甘美な夢の世界から...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...さういつたやうに食味の甘美さが...
薄田泣菫 「独楽園」
...そこの推移が実に甘美だ...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...言うに言われぬ甘美(かんび)なもの...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...実に甘美(かんび)なものだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼の心がこれほど甘美な希望に浸ったことは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ピアノ協奏曲第九番変ホ長調K二七一」は甘美な若々しい曲で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この曲は今日といえども相当難解で一般人の好みに投ずる甘美さなどはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...言うに言われぬ甘美な哀愁の残滓を反芻していたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...最も甘美な陶酔感をもっているのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私は自分の小さい時から失わずにいる甘美な人生へのかぎりない夢を...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...これ以上甘美(かんび)なものはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...故に江戸にてダンセンと呼び炙(しゃ)食烹(ほう)食味極めて甘美なり...
南方熊楠 「十二支考」
...よく自分で自分が作つた甘美な哀愁にひたりながら...
室生犀星 「抒情小曲集」
...はなはだ甘美いものであつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...人間生活の最も完全で甘美な果実が存する友愛と交際との道が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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