...彼女の歌声は甘美で心地よかった...
...甘美な匂いに誘われ、彼女が作ったケーキを食べたくなった...
...この甘美さには誰もが魅了されるだろう...
...その甘美な味わいに、彼はもう一度食べたくなった...
...この花の香りは甘美で、部屋中に広がっている...
...美しき女たち! どんなにかそれは甘美であり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...うま酒を三輪の祝(はふり)のいはふ杉てふりし罪か君にあひがたきとある――また古事記の祭神の子が活玉依姫(いくたまよりひめ)に通(かよ)ったとある――甘美にして古雅な味が古くから湛(たた)えられているということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...甘美なサイレンの歌が賢いイタカ人(びと)の王を誘惑しようとしてゐる...
中島敦 「環礁」
...已に痕な」き甘美なる悲哀は...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...情緒的で甘美な前者と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ショパンの甘美さをかなぐり捨てて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...シューマンには卑俗な甘美さも...
野村胡堂 「楽聖物語」
...音楽を甘美な享楽と思惟(しい)する人達には...
野村胡堂 「楽聖物語」
...言うに言われぬ甘美な哀愁の残滓を反芻していたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...甘美な聯想(れんそう)にとり縋(すが)るように...
原民喜 「秋日記」
...匂いは甘美で、媚(こ)びるようであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女のうっとりさせるような甘美な眼差し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そのときは半分以上も字の意味が分らないままに自分勝手にそれをハイネ好みの甘美な詩に仕上げてしまつてゐた奴が實はハイネの晩年の...
堀辰雄 「旅の繪」
...文中の浪花節語りとは初代重松門下で甘美感傷の節調を有しながら誇大妄想の性癖が累をなしてよく中流以上の看板とならず...
正岡容 「滝野川貧寒」
...私が関東浪曲の甘美な感傷を溺愛するようになったのが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...故に江戸にてダンセンと呼び炙(しゃ)食烹(ほう)食味極めて甘美なり...
南方熊楠 「十二支考」
...もう一度あの甘美な想像の世界にもどしてくれと迫った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も甘美な恋の極致におけるあの狂暴と残忍で真赤になったあの顔つきを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??