...惡に甘んずることを教へることが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
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内田魯庵 「八犬伝談余」
...高橋が去り古川が罷(や)める以上はイツマデ腰弁を甘んずる義理も興味もないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭もまた文人たるを甘んずる事が出来たであろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...もし諸君がその宿命に甘んずる決心がつけば俳句の天地に留(とどま)って勉(つと)められよ...
高浜虚子 「俳句への道」
...平穏(へいおん)な町人生活に甘んずるようになったのであろう...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...私は孤立を誇るほど思ひあがつてはゐないが迎合に甘んずるほど堕落してもゐない...
種田山頭火 「其中日記」
...貧に甘んずることが一番いいんだ...
豊島与志雄 「生あらば」
...猛犬を以て甘んずるというような種類(たぐい)もあったでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...葉を枯らさずんば甘んずることをしないのが近藤の性癖である...
中里介山 「大菩薩峠」
...賤吏(せんり)に甘んずるを潔(いさぎよ)しとしなかった...
中島敦 「山月記」
...やはり同じような窮屈極まる生活に甘んずるでしょうか...
夏目漱石 「中味と形式」
...傍観者の態度に甘んずる学者の局外の観察から成る規則法則乃至(ないし)すべての形式や型のために我々生活の内容が構造されるとなると少しく筋が逆になるので...
夏目漱石 「中味と形式」
...人は宜(よろ)しくかくのごとき人情に甘んずるより...
新渡戸稲造 「自警録」
...思想の貧困に甘んずるよりは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...僕は彼の文学の為にならば奈落の舞台回しになることに甘んずる――斯う云つて彼がジーベルを私に紹介したのは...
牧野信一 「三田に来て」
...働きに甘んずる時...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...すこしの忍耐を甘んずる人には...
柳田国男 「海上の道」
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