...頭(かぶり)をふって甘える肩を...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...柱にこすりつけて甘えていたが...
高見順 「いやな感じ」
...甘えて居ればよかったのだ...
太宰治 「女生徒」
...その九十歳だか百歳だかの御両親に嬰児(えいじ)の如く甘えていたという話です...
太宰治 「惜別」
...」と腋の下に両手を当てそのまま、私は手放しで、ぐしゃと泣いて、たまらずああんと声が出て、みっともない二十八のおたふくが、甘えて泣いても、なんのいじらしさが在ろう、醜悪の限りとわかっていても、涙がどんどん沸いて出て、それによだれも出てしまって、私はちっともいいところが無い...
太宰治 「皮膚と心」
...甘え放題に暴飲暴食させて貰ったから堪らない...
田中英光 「さようなら」
...」甘えるように言った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...甘えた調子でしきりにしゅっしゅっという音を立てながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...甘えかかっていった...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...母親へ甘えるようにしたかった...
直木三十五 「南国太平記」
...神に愛されるにはどうしたらいいのか? ――甘えなさい...
永井隆 「この子を残して」
...甘えて喉を鳴らして手に了へねえだ」「どれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辰男は兄の言葉に甘えた快い返事はしようとはしなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...その頃母親に甘えていた弟の幼顔がふと彼の心をかすめた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...(甘えて)憎らしいったらありゃしない...
森本薫 「華々しき一族」
...婆さんの前では小娘の様に嬉(うれ)し相(さう)な顔附(かほつき)をして物言(ものいひ)も甘えたやうな調子である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...母のおひざにも甘え...
吉川英治 「新書太閤記」
...親鸞は甘える子のように...
吉川英治 「親鸞」
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