...『先生! 下へ來て取つて下(くな)ンせ!』と一人が甘えて呼ぶ...
石川啄木 「鳥影」
...」と甘えるような身体(からだ)つき...
泉鏡花 「婦系図」
...あなたが私を母と呼んで甘えたい...
太宰治 「新ハムレット」
...甘えた物言いをしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...まるで慈父に甘える如く...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」「わたし?」睨むような甘えた眼付だった...
豊島与志雄 「裸木」
...わたくしたちは思い切って甘えもいたし...
中里介山 「大菩薩峠」
...」弟は甘え気味で...
中原中也 「その頃の生活」
...「そんな大層なものなら、見たといわずに拝んだといえよ、――新造の二の腕を見て、眼の色を変えるなんぞ、甘えもんだな、八」平次はそういいながらも、かなり好奇心を動かしている様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勝手氣儘に甘えるためには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しは甘えてゐるやうでありながら...
原民喜 「沙漠の花」
...貴方の御好意に甘えて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...やはりそこに甘えた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分にも対象にも溺れる甘える結果を来している...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二人に甘えることを楽しんでいるのに心が打たれるふうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...甘えたり戯むれたりしてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...おことばに甘えて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...言葉に甘えて私は暫く其處に滯在する事にした...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索