...青袗(せいさん)を沾(うるお)した琵琶の曲は...
芥川龍之介 「上海游記」
...ひろびろとした琵琶の湖を眺めていると...
上村松園 「車中有感」
...八 琵琶湖...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それでその上に座を取って、琵琶の調子を合わせると、女の声が――その女を芳一は老女すなわち女のする用向きを取り締る女中頭だと判じた――芳一に向ってこう言いかけた――『ただ今、琵琶に合わせて、平家の物語を語っていただきたいという御所望に御座います』さてそれをすっかり語るのには幾晩もかかる、それ故芳一は進んでこう訊ねた――『物語の全部は、ちょっとは語られませぬが、どの条下(くさり)を語れという殿様の御所望で御座いますか?』女の声は答えた――『壇ノ浦の戦(いくさ)の話をお語りなされ――その一条下(ひとくさり)が一番哀れの深い処で御座いますから』芳一は声を張り上げ、烈しい海戦の歌をうたった――琵琶を以て、あるいは橈を引き、船を進める音を出さしたり、はッしと飛ぶ矢の音、人々の叫ぶ声、足踏みの音、兜にあたる刃の響き、海に陥る打たれたもの音等を、驚くばかりに出さしたりして...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その夜のうちに琵琶湖へ身を投げて死んだはずのお豊――すなわちお浜に似た女であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは助けを求めて聞き入れられない琵琶が...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに日本第一の琵琶の湖は大きい...
中里介山 「大菩薩峠」
...琵琶湖の湖辺は決して猛獣地帯ではないことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...十七琵琶湖畔に農民暴動の空気が充ち満ちている――ということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...琵琶湖は大きいのなんのと言っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...琵琶のことはどうありましょうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...薫には琵琶(びわ)をお与えになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...琵琶湖は沢(たく)といふべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜の明けるのは琵琶湖の見え始めるころだとすると...
横光利一 「旅愁」
...琵琶一筋に生きようなどと...
吉川英治 「私本太平記」
...琵琶(びわ)の音がながれてきた...
吉川英治 「親鸞」
...元琵琶法師のロレンソが通訳として附き添うほかに...
和辻哲郎 「鎖国」
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