...此処は琵琶湖に臨んだ...
芥川龍之介 「芋粥」
...薩摩琵琶(さつまびわ)...
芥川龍之介 「父」
...平家の亡霊の前で秘曲を弾ずる琵琶法師の話を始めとしまして...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...後の月ちんばの馬に打ち乗りて鉄(かな)網の中にまします矢大臣銘を賜はる琵琶の春寒意地悪き肥後武士(ざむらひ)の酒臭くこの連句を作ったことがもとになって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「何を覗いていやはります」「琵琶が鳴っているように思ったから」秀夫はそう云い云い食卓(ちゃぶだい)の前へ坐った...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...琵琶の音が聞えて来る...
外村繁 「澪標」
...弁信はせっかく琵琶を弾くことを断念して...
中里介山 「大菩薩峠」
...あやめもわかぬ袋入りの琵琶というものの存在が消滅して...
中里介山 「大菩薩峠」
...例えば春の句で遅き日のつもりて遠き昔かな春雨や小磯(こいそ)の小貝ぬるるほど行く春や逡巡(しゅんじゅん)として遅桜(おそざくら)歩行歩行(ありきありき)もの思ふ春の行衛(ゆくえ)かな菜の花や月は東に日は西に春風や堤(つつみ)長うして家遠し行く春やおもたき琵琶(びわ)の抱(だき)ごころ等の句境は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...琵琶湖の夏の景色は脳中から去り難い...
横光利一 「琵琶湖」
...私には夜の琵琶湖を渡る祭がそれなのである...
横光利一 「琵琶湖」
...琵琶一芸に生涯かけての御精進とは...
吉川英治 「私本太平記」
...揚子江(ようすこう)の“三覇(さんぱ)”一荘(そう)に会すること潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送る楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)――これは白楽天(はくらくてん)の詩「琵琶行(びわこう)」のはじめの句だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...砕かれた琵琶であった...
吉川英治 「親鸞」
...琵琶湖(びわこ)へ涼みに出かけるのだろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...琵琶の音いろがよく形容されてありました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...麓の琵琶湖である...
若山牧水 「山寺」
...この期間に九州へ行って活躍して来た元琵琶法師のロレンソも...
和辻哲郎 「鎖国」
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