...清めたものが他人に害をなす理由がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...むろん詩を書くということは何人にあっても「天職」であるべき理由がない...
石川啄木 「弓町より」
...何か大変非常識のように云われる理由がないと思うのであった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...何か大変非常識のやうに云はれる理由がないと思ふのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...どこまで行っても同じような景色ばかりの国におい立った民族には風景という言葉は存在理由がないはずである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...あまり理由がないように見える...
戸坂潤 「技術の哲学」
...彼は自分の新しい力に酔いながら感じていた――おそらく理由がないでもなかったろうが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...負けることかのほかに生存の理由がないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...他に理由がないわけでもなかつた...
中村地平 「悪夢」
...受けるべき理由がないのに...
夏目漱石 「坑夫」
...彼等が人間として通用する間は主人も免職になる理由がないと確信しているらしい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人民の信仰の中心であるべき理由がない...
蜷川新 「天皇」
...優劣のあるべき理由がない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...すくなくとも僕と矛盾する理由がない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まったく正当な理由がないわけではない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...変装する理由がないからだ」「二人組はもう来ております...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...男を女が軽蔑(けいべつ)する理由がないように...
与謝野晶子 「産屋物語」
...対手(あいて)の数はあってもただ一人へこれ以上の剣が一度にかかれる理由がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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