...自分を快適に心の世界に逍遙せしむる爲に萬般の煩瑣なる世話を燒いて呉れることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...紹介的に煩瑣なる羅列を試み...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...然れども是の如き煩瑣なる方便を待つて初めて得らるべき幸福は...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...本氣で如此煩瑣な拘束に從つて居る事は出來ない...
橘樸 「支那を識るの途」
...煩瑣な事件の報告に過ぎなかつたりする源因はそこにある...
種田山頭火 「其中日記」
...長い間社会の煩瑣な圧迫の下に苦しんでゐて...
田山録弥 「社会と自己」
...またいま私はこのやうな煩瑣な問題で空費しようと欲するほど多くの閑暇を有しないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...最も煩瑣な証明を必要とする定理の内容も決してそれだけ間接であるのではない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...世間一般の煩瑣なる芸術の法則の如き...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...曾て煩瑣なる理窟を捏ねずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...煩瑣な擾乱に毒さるることなく...
豊島与志雄 「野に声なし」
...重聯對比律等の煩瑣なる押韻方程式も...
萩原朔太郎 「青猫」
...詩学上の煩瑣な拘束を嫌(きら)っていた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...煩瑣な註解をつけ加へる外はなく...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...版畫職工との煩瑣な交渉を嫌つた爲...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...<由三の日記>丸の内の煩雑な場所で煩瑣な事務を捌いてゐる叔父の墓が...
原民喜 「馬頭観世音」
...先づ第一に文学上に於ける煩瑣な形式の破壊を特色としてゐる...
平林初之輔 「文学方法論」
...公家階級の繊細な趣味や煩瑣な学問に通じないことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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