...微かなる明暗の交替を現ずるのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...折伏を現ずる場合の闘争は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...その間に現ずる森羅の諸象はもとより妖怪の現象にして...
井上円了 「おばけの正体」
...行為の上に現ずるものとの二種に分かちてこれを略陳せんに...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...髮を入れない場合にばかり現ずるのですから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...親鸞上人(しんらんしょうにん)は「煩悩(ぼんのう)の林に遊(いで)て神通を現ずる」(遊煩悩林現神通(ゆうぼんのうりんげんじんつう))といっておられます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...芥子粒の上に須彌山が現ずるといふ...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...所在に此慘を現ずるなり...
長塚節 「草津行」
...丈太郎と香の煙から現ずるお園との遊戯は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ノルウェー国では弟切草(おとぎりそう)の一種をバルズル神またヨハネ尊者の血で汚されたから今に根に赤点ありと言い伝え彼らの忌日に必ず現ずと信ず(フレンド...
南方熊楠 「十二支考」
...蜥蜴と現ずと信ず(フレザー『金椏篇(ゴルズン・バウ)』初版一巻一二六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...また能く幻術(てじな)を以て空中に乾闥婆城(蜃気楼)を現ず...
南方熊楠 「十二支考」
...またある時ロンドンの動物園で飼いいた黒猩(チンパンジー)が殊(こと)のほか人に近い挙止を現ずるを目撃した...
南方熊楠 「十二支考」
...相を現ずることかくのごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...古く魔は黒犬や老猫形を現ずると信じ...
南方熊楠 「十二支考」
...絶對の相對を現ずるや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...活差別相即活平等相は沒却作家即沒却理想の現ずるところに過ぎざれば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...時には獣身をさえも現ずる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??