...慙愧(ざんき)殊に甚だし...
石原純 「杉田玄白」
...肱(ひじ)の所から無慙(むざん)に切落されて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...一つとして慙愧(ざんき)の種でないものはなかった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...あゝ無慙! 汝勇なし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慙の我を率ゆべく望むが故にまたこゝに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...見るも無慙(むざん)な死にやうをして居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラツ八の八五郎が、変な野郎と言つたのも道理、顏といふのは形ばかり、顎(あご)は歪み、鼻は曲り、額から月代(さかやき)かけて凄まじい縱傷がある上、無慙(むざん)、左の片眼までも潰れて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラッ八の八五郎が、変な野郎と言ったのも道理、顔というのは形ばかり、顎(あご)は歪(ゆが)み、鼻は曲り、額から月代(さかやき)かけて凄まじい縦傷がある上、無慙(むざん)、左の片眼までも潰(つぶ)れているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無慙な元吉の死体に取りすがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして實に長い間、見るも無慙な、悲壯な痛ましい戰が續けられた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...慙(は)じて蛇になった例は...
南方熊楠 「十二支考」
...昨今日本に多い不義にして富みかつ貴き輩の子が父の事を語るを慙(は)ずるのあまり...
南方熊楠 「十二支考」
...壮漢数輩拉(らっ)して沖の小島へ伴れ行き輪姦せしを本人も一族も慙(は)じて...
南方熊楠 「十二支考」
...衆人これを聴いて大いに慙(は)じ入り...
南方熊楠 「十二支考」
...只今ごとき無慙無義にして神社を潰して自分の俸給を上げんことのみ(つと)め...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...たとへ無慙な職業婦人からの感化に無意識に先達されつつであらうとも...
三好達治 「銀座街頭」
...以来慙愧(ざんき)にせめられて...
吉川英治 「三国志」
...無慙(むざん)にも裏切られた鷲尾老人が...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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