...人面獣心の曲者(くせもの)だなどと申すものもございました...
芥川龍之介 「地獄変」
...相手の曲者(くせもの)を突き放したなり...
芥川龍之介 「報恩記」
...例のげじげじ牧師に案内されて来た曲者(くせもの)一行の暴行だ」といっているとき...
海野十三 「暗号音盤事件」
...彼(あ)の波の音が曲者(くせもの)でございますよ」「そうじゃ...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...このおれを風流人だなどと真面目に云うのはただの曲者(くせもの)じゃない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...三人の曲者(くせもの)を追っかけるどころの沙汰ではなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...裏口からそっと忍び出た曲者(くせもの)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何をッ」曲者(くせもの)は身を翻(ひるがえ)すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二根岸は隠殿裏の武家出らしい母娘(おやこ)の家へ曲者(くせもの)が忍び込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは曲者(くせもの)が逃げる時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者(くせもの)は多分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...面倒」畳みかけて襲いかかる曲者(くせもの)の刄(やいば)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者(くせもの)に暴力でさらわれたのでは無くて...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...ポノマレフの奴がどんな酒を飲ませたと思う! だが奴は曲者(くせもの)で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...曲者(くせもの)はその混乱に乗じて手際(てぎわ)よく姿をかくしたものらしく...
吉川英治 「江戸三国志」
...『退(すさ)れっ!曲者(くせもの)っ』豹(ひょう)のように躍りかかって来た刃がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あなたの月山流(がっさんりゅう)ではちとむずかしい曲者(くせもの)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...計らざる音律(おんりつ)の曲者(くせもの)にしのび込まれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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