...これを結びたる天糸は、本磨き細手の八本撚(よ)りにて、玲瓏たる玉質、水晶の縄かとも見るを得べく、結び目の切り端の、処々(しょしょ)に放射状を為すは、野蚕(やさん)の背毛(はいもう)の一叢(むら)の如し...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...再び玲瓏たる姿に接した...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...玲瓏たる富士の峰が紫に透(す)いて見えるような型の...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...人間の塵垢(じんこう)を離れた天人のような玲瓏たる顔つきになる...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...空へかえればそこに玲瓏たる永生が自分を待ちうけていてくれるのであろう...
久生十蘭 「金狼」
...母も玲瓏たる思ひの長けに陶然とするであらう――...
牧野信一 「風流旅行」
...実に浄(きよ)らかな燦かな玲瓏たる紅顔を何時迄も保っている...
渡辺温 「絵姿」
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