...御諸山に玉垣を築いて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...三十三翌日三藏は水月を案内して糺の森から朱の玉垣の加茂の社...
高濱虚子 「俳諧師」
...僕は朱塗の玉垣を美しむと共に...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...坂になった土地の傾斜は境内(けいだい)の鳥居や銀杏(いちょう)の大木や拝殿の屋根、玉垣なぞをば、或時は人家の屋根の上、或時は路地の突当りなぞ思いも掛けぬ物の間からいろいろに変化さして見せる...
永井荷風 「日和下駄」
...玉垣の門を開いてもらって...
中里介山 「大菩薩峠」
...(B)は同じ五鈴遺響に『河芸郡玉垣村大字岸岡に...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...「ハイヨハイヨ」野次馬を分けて入ってみると、玉垣の下、紅白の鈴の緒で縛られた堂守の死体を前に、銭形平次は腕を拱(こまぬ)いて考えているところでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さゝやかな玉垣の下...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死體は玉垣の横手の方にあつたのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玉垣(たまがき)の下へ死體を投り出して置くといふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先程お取次に出ました、召使の八重と申す娘に、朝夕あの鈴を見張り乍ら、お詣りをさせて置きましたが、あの日行つて見ると、鈴は紅白(こうはく)の緒(を)ごと引千切られ、玉垣の下には、鈴の緒で縛られた死骸があつたと申します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...用人玉垣三郎兵衛...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...用人の玉垣三郎兵衛を呼んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吉原の方へ曲る角の南側は石の玉垣のある小さい社で...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...古色のある玉垣(たまがき)の中に...
森鴎外 「椙原品」
...その紫の旗を玉垣の外に立てさせた...
吉川英治 「私本太平記」
...玉垣(たまがき)を照らしている春日燈籠(かすがどうろう)の灯影(ほかげ)によく見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...八大神社はもっと神さびた拝殿や玉垣を持っていたかもしれない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??