...私は年少の諸友に向つて模倣と獨創との意味を再考することを要求したいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...恰も獨帝狙撃者の現れた機會を巧みに社會黨鎭壓に利用したビスマアクの如く...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...そのお由さんといふ寡婦(やもめ)さんは全くの獨身住(ひとりずみ)かな?』『然うせえ...
石川啄木 「赤痢」
...つまり獨占的社會力に變じえないことになるその瞬間から...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...獨り思ひに耽りぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...後れて參加した獨逸にも相當の文獻はある...
橘樸 「支那を識るの途」
...章學誠獨自の極めて透徹した前人未發の考もあつて...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...一口に謂へば日本が獨立の國家たることを國人に自覺せしめ...
内藤湖南 「聖徳太子」
...さうして此の異樣な人物は書記室に隣した宿直室を獨り睥睨した...
長塚節 「教師」
...石の地藏に向つて獨り言のつもりで言つて下さい」娘の清潔さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思ふにかくの如き美は獨り自由詩の境地である...
萩原朔太郎 「青猫」
...それ故に獨逸、佛蘭西等の如く、世界で最も科學の發達してゐる國の子供は、最もよくフアンタジイのお伽話を好む子供であり、したがつてまた秀れた童話作家を、多分に所有してゐる國なのである...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...朝の身じんまくも獨りでやつて見たし...
長谷川時雨 「煎藥」
...觀念的存在者はかくの如き獨立の中心を缺く...
波多野精一 「時と永遠」
...獨りぢや出來やしない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...獨りでその事を考へてると根(こん)が盡きてしまふよ...
正宗白鳥 「假面」
...)この頃の僕は眞の孤獨の生活をしてゐます...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...併し困難は獨り字音ばかりではない...
森鴎外 「假名遣意見」
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