...〔譯〕士(し)は獨立(どくりつ)自信(じしん)を貴(たふと)ぶ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...但しこれは獨身者でなくては解りかねる心持だと云ふ志田君の説が...
石川啄木 「菊池君」
...獨りでじれツたさうに苦しんでる樣子だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大息しつゝ英豪の心に獨り嘆じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...皆故國の新しい女子教育の事を獨逸の雜誌で初めて知つた事の喜びをのべてあつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...時々獨木舟の向ふ側迄出て來ては...
中島敦 「環礁」
...思(おも)ひの儘(まゝ)に枝葉(えだは)を擴(ひろ)げた獨活(うど)の實(み)へ目白(めじろ)の聚(あつま)つて鳴(な)くのが愉快(ゆくわい)らしくもあれど...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は清潔好(きれいずき)なのでむつゝりとしながら獨(ひとり)で居(ゐ)る時(とき)には草箒(くさばうき)で土間(どま)の軒(のき)の下(した)を掃(は)いては鷄(とり)が足(あし)の爪(つめ)で掻(か)き亂(みだ)した庭葢(にはぶた)の周圍(あたり)をも掃(は)きつけて置(お)いた...
長塚節 「土」
...メルボルンから男聲の獨唱が聽えてゐる...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
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仁科芳雄 「日本再建と科學」
...事件は獨り娘の生命に關(かゝ)はることで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蕭條たる風雨の中で、かなしく默しながら、孤獨に、永遠の土塊が存在してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...そしてだんだんとおれは天路を巡歴した異樣な話だがおれはじつさい獨身者(ひとりみ)であつた...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...さう思ふのは私獨りではございませんの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...このごろの私にとつてはこの此類のない作家が彼獨自の新しい方法で絶えず人生の姿を明らかにしてゆく――その見事な過程のみならず...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...)この頃の僕は眞の孤獨の生活をしてゐます...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...獨り者ならそんな氣になることも許せるんだが...
室生犀星 「末野女」
...個別的獨創的人間の眞實性を...
矢田部達郎 「心理學」
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