...大分獨りで氣焔をあげた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...その民族的獨立を得ようとして示した壯烈な行爲を思ひ出して見ても...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...かざれる雛(ひいな)の玉の殿を誰が子か見入りて獨り笑むは...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...彼はウースターシアにゐた獨身者の叔母から相應な遺産を讓られた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...女の獨り言の形式で小説を書いてみて...
太宰治 「『女性』あとがき」
...其人物と頗る相照應したりしも獨り閣下は方正謹嚴の風采家たるを以てして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一個の自分の頭腦によつてやるべきものであるといふことを獨斷と稱したのである...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...僕は獨り殘つた時自分の顏を鏡に映して見た...
長塚節 「開業醫」
...孤獨(こどく)な宗助(そうすけ)が二人(ふたり)寄(よ)つて話(はなし)が出來(でき)るのは...
夏目漱石 「門」
...お光が怪しいといふのか」平次は獨り言のやうに呟(つぶや)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...獨りでに轉げ落ちて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は貧乏を見たのですこのびたびたする雨氣の中にずつくり濡れたる 孤獨の 非常に厭やらしいものを見たのです...
萩原朔太郎 「青猫」
...愛國の至情を擴て獨り自から沈思せば必ず大に發明することあらん...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...斯(か)く獨樂(こま)の舞(ま)ひながら行燈(あんどう)の周圍(まはり)を廻(まは)るは即(すなは)ち地球(ちきう)の公轉(こうてん)と云(い)ふものにて...
福澤諭吉 「改暦辨」
...今の漢學が其源を支那に取て遂に我國に獨立したるが如くならしめんと欲するの趣意にして...
福沢諭吉 「帝室論」
...「あなたはまつたくすべてのかゝり合ひから獨(ひと)りぽつちだと云ふのですか?」「さうでございます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかし永いこと獨逸語を讀まない私にはすぐにはそれを讀めさうもなかつた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...それはまだ獨身者の彼等の立てさうな計畫か...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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