...彼は酔っ払って獣性をさらけ出した...
...獣性を抑えるためのトレーニングを受ける必要がある...
...その映画は獣性あふれるアクションシーンが満載だ...
...人間として獣性を持つことは自然なことだ...
...彼女の目には獣性のような光が宿っていた...
...――獣性の獣性を亡ぼす争ひに...
芥川龍之介 「かちかち山」
...葉子を恨むよりも自分たちの獣性を恥じるように見えた...
有島武郎 「或る女」
...人々は最下層に属し、粗野な顔をして、子供は恐ろしく不潔で、家屋は貧弱であったが、然し彼等の顔には、我国の大都市の貧民窟で見受けるような、野獣性も悪性も、また憔悴(しょうすい)した絶望の表情も見えなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私のうちの獣性は過去の歓楽を思い出して舌なめずりをしていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ただし人間のうちの獣性はおことわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...にも拘(かか)わらず私の獣性は盲目的に彼女に降伏することを強(し)い...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼にも忌まわしいことを勧めずにはおかない数名の者らの獣性などが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ痛手を蒙った獣性のみであった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...漠然(ばくぜん)たるやむことなき獣性の願望となって現わるるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...獰猛(どうもう)なる天使の長(おさ)の超人間的獣性を青空のまんなかにひろげていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...血をすする獣性、餌物(えもの)をさがす飢えたる貪欲(どんよく)、爪と顎(あご)とをそなえ腹のみがその源であり目的である本能、それらのものは、平然たる幻の姿をおずおずとながめまたかぎまわす...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一種聞き慣れない野獣性を帯びた声...
中里介山 「大菩薩峠」
...歴史は人類の野性、獣性、蛮性、無宿性、無頼性を訓練するために、まず人間に恋愛を教えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...半獣性(はんじゅうせい)の欠点に富めることをいいあらわすに用(もち)いられる...
新渡戸稲造 「自警録」
...人間の神性とか獣性とかいう問題にからんで云々され...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...盛んに獣性が発揮せられるのですからね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...または大昔の野蛮な時代の獣性を復活して新しくせられるつもりか...
与謝野晶子 「産屋物語」
...血をみて発作的にふるいあがった声――獣性も人もけじめなきかを思わする兇暴なる挑戦の猛吼(もうく)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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