...彼女に恩典を施す必要がある...
...刑務所からの恩典により、出所が早まった...
...神の恩典によって生かされていると感謝している...
...恩典を受けた相手には、感謝の気持ちを示す必要がある...
...彼に恩典を施すことで、彼の人生が変わった...
...彼奴等を人並に裁判するといふのが既に恩典だ………諸君は第一此處が何處だと思ふ...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...はて/\は、いたづらに紙魚のすみかともなりなむなど、思ひいでぬ日とてもあらざりしに、明治二十一年十月にいたりて、時の編輯局長伊澤修二君、命を傳へられて、自費をもて刊行せむには、本書稿本全部下賜せらるべしとなり、まことに望外の命をうけたまはりて、恩典、枯骨に肉するおもひあり、すなはち、私財をかきあつめて資本をそなへ、富田鐵之助君、及び同郷なる木村信卿君、大野清敬君の賛成もありて、いよ/\心を強うし、踊躍して恩命を拜しぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...公務の余暇を以て創作に従事し得る――或は創作の余暇を以て公務に従事し得る恩典に浴していたからである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今日も引き続き帝室技芸員として恩典にあずかっているのであります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...郎従なりしを特に異常の恩典に依りどうやら侍に取り立てられたのだといふ大切の事情も忘れ...
太宰治 「右大臣実朝」
...遂に復興の恩典には浴したくても浴せないわけになるだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...ただ恩典としては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これ等の人々は既に贈位の恩典に浴して居る...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...無条件受諾して大西洋憲章の恩典を受けるほうがいいという意見を変えませんでした...
久生十蘭 「だいこん」
...一日も早く恩典に浴して...
福田英子 「妾の半生涯」
...かつ辱(かたじけな)くも入獄者一同に恩典……といいかけしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分に與へられた恩典を十分に利用した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私はどうにかして亡き父を朝廷の恩典に浴させたいと思ひ立つた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...あとは自分のものになる定めだったから扶持(ふち)のすくない者にとってはありがたい恩典だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...公らはそれぞれ莫大な封禄の恩典にあずかりたるに...
吉川英治 「三国志」
...その封爵(ほうしゃく)の恩典よりも...
吉川英治 「三国志」
...明日発表になるという恩典の内容に話を触れてみたかったが...
吉川英治 「私本太平記」
...貞勝はそれに対して特別の恩典を与えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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