...而して、此双傑の勢力を以てするも、猶、後顧の憂なくして西上の旗を翻すは、到底不可能の事となさざる可らず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼草稿は猶我手に留まれり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...こゝに住める猶太教徒は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我には猶多少の利益あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...予と函館との關係が予と如何なる土地との關係よりも温かであつた事、今猶ある事は、君も承認してくれるに違ひない...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...猶(なほ)説(せつ)ありしが長ければ省(はぶ)く...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...神話学に、国民神話学と比較神話学との区別あるは、猶宗教学、言語学等に、同様の区別あるが如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...猶々(なおなお)...
太宰治 「地球図」
...猶々(なお/\)有難い事であると云っている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...猶且つ飽くまで平然とした様子を見せようとした...
永井荷風 「来訪者」
...猶しばらくは眼を相手から離さなかった...
夏目漱石 「それから」
...乞児(こつじ)も猶古銭を乞ふとはいかなる事を謂ふかと云ふ好奇心を発(おこ)した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...猶徳さんの蔵儲中にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其れ猶レツシングが第十七基督世紀のスピノツアが唯一論に取るところありしがごときか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...別本には猶(なほ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...猶いろいろの迷信的な行事(ぎやうじ)が附随してゐるらしい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「いまは一刻も猶予すな」とばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府に十年の猶予をねがい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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