...彼は此無法なる云ひがかりに対しても、猶、頼朝を骨肉として遇したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼には猶この認識を確實に占領すべき力がなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...猶豫(ため)らはず...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...妻は猶竊かに馬の跡を慕うて舟の出場に逐ひすがる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...もう猶余はなりません...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...一刻の猶予もありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...レクトル・エケクランツは猶大(ユダヤ)系のでんまあく人で...
谷譲次 「踊る地平線」
...而も猶、動物でもなかつたからである...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...この頃になっては猶更(なおさら)奥へ寄り付かなかった...
夏目漱石 「それから」
...猶つくづくと眺めた...
夏目漱石 「それから」
...猶(なほ)退屈(たいくつ)であつた...
夏目漱石 「門」
...体には猶温みありき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...しかもかれにとっては猶(なお)充分な飲酒をも貪(むさぼ)ることのできない貧しさのために...
室生犀星 「幻影の都市」
...筒井は十日間の猶予を乞(こ)うた...
室生犀星 「津の国人」
...「及其病革、書牘数十通、猶在篋笥、門人泉長達神保簡受遺言、尽返之各主...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その百五十二わたくしは蘭軒詩註の「乞児猶乞古銭」と云ふことを知らんと欲した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...猶太(ユダヤ)人にも...
夢野久作 「死後の恋」
...猶予しているはずはない」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
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