...これも猴に呼ばれて旭が出るでなく旭が出掛かるによって猴が騒ぐのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...極めて大なる白猴新産の子を食いおわり片手で妻の髪を掴み軽々と携えて走り行く...
南方熊楠 「十二支考」
...猴大いに喜び躍って坑(あな)に堕(お)ちて死んだが...
南方熊楠 「十二支考」
...欧州にはただ爾(さいじ)たるジブラルタルにアフリカに多いマカクス・イヌウスとて日本猴に酷似しながら全く尾のない猴が住んでいたが...
南方熊楠 「十二支考」
...支那の本草書中最も難解たる平猴また風母...
南方熊楠 「十二支考」
...猴ほど夜眼の弱いものはなく...
南方熊楠 「十二支考」
...『尤(もっとも)の草紙』赤き物猴の尻...
南方熊楠 「十二支考」
...『百喩経』下に猴大人に打たれ奈何(いかん)ともする能わずかえって小児を怨(うら)むとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...井戸の月救う猴のごと滅ぶ」コラサイと唄うたと出(い)づ(英訳シーフネル『西蔵(チベット)譚』三五三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...一牝猴網に触れ主を見て涙雨下し稽(けいそう)してその腹を指ざし示す...
南方熊楠 「十二支考」
...上猴どもわれ一と駈け付けてこれを争う...
南方熊楠 「十二支考」
...インドでハヌマン猴の持てようを想うべし...
南方熊楠 「十二支考」
...竜王大王の矢に中(あた)りて猿猴の中に落ちぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...アビシニアの南部では今もこの猴に種々有用な芸道を仕込む...
南方熊楠 「十二支考」
...支那人は善く候するゆえ猴というと説いた...
南方熊楠 「十二支考」
...ジュボアはインド人が猴を神視する一つの理由はその盗を能くするにありと言ったくらい故...
南方熊楠 「十二支考」
...宋の元英(ほうげんえい)の『談藪』に、(いん)州の五峯に至りし人、〈馬上遥かに山中の草木蠕々(ぜんぜん)とし動くを見る、疑いて地震と為す、馭者(ぎょしゃ)いう、満山皆猴なり、数(かず)千万を以て計る、行人独り過ぐれば、常に戯虐に遭う、毎(つね)に群呼跳浪して至り、頭目胸項手足に攀縁(はんえん)す、袞(こん)して毛毬を成す、兵刃ありといえども、また施す所なし、往々死を致す〉...
南方熊楠 「十二支考」
...されば猴を嘉儀の物とするに雑多の理由あるべきも邪視を避くるのがその随一だろう...
南方熊楠 「十二支考」
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