...主人のリボーに献ずる由を書き加えた...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...「ピアノ協奏曲第一番変ロ短調」は先輩ニコラス・ルービンシュタインに献ずるつもりであったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...謹(つつし)んで阿蘇の神霊に献ずるぞ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...折々の斎(とき)を献ずる者はおろか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...荒淫無恥な悪獣に献ずるの宴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺した人が豹皮を王に献ずる日はその人思い付きのまま町のどの部分でも通り...
南方熊楠 「十二支考」
...〈并州の献ずるところ...
南方熊楠 「十二支考」
...その地に珍しき諸植物は毎度毎度神に献ずるとて植え加えられたれば...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...幕府と阿部家とに献ずるものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに当時半井大和守成美(やまとのかみせいび)は献ずることを肯(がえん)ぜず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...藩主に活版薄葉刷(うすようずり)の『医方類聚(いほうるいじゅ)』を献ずることにしていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼は出陣に際してミューズの女神たちに犠牲を献ずる習慣を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の急を救うためにそれぞれできるだけの金を献ずるよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後々(のちのち)杓子を献ずることになったのかも知れないのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...即ち魚類などを貴人に献ずるために昼夜の飛脚を走らせることをいうらしいが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いつも万燈を献ずるものではない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...一燈しか献ずることのできない貧者は多数であって...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...代りにあの冷静な月光石を献ずることにしましょう...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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