...主人のリボーに献ずる由を書き加えた...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...苦笑して一留(ルーブル)を献ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...(明治四十年十一月十三日『東京朝日新聞』)三十八世界で最大のダイアモンド近頃トランスバール政府ではその所有に属する世界最大の金剛石(ダイアモンド)を英国皇帝に献ずる事に決した...
寺田寅彦 「話の種」
...四種の葡萄酒をついだ四つの銀の盞(さかずき)を献ずるのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大きな孔子様の画像を拝し扇子を一対献ずる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...謹(つつし)んで阿蘇の神霊に献ずるぞ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...折々の斎(とき)を献ずる者はおろか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...チン屋の名の起りは嘗て江戸大奥へ献ずる狆その他小動物をひさいだ故と伊藤晴雨画伯から聞かされたことがある...
正岡容 「大正東京錦絵」
...殺した人が豹皮を王に献ずる日はその人思い付きのまま町のどの部分でも通り...
南方熊楠 「十二支考」
...〈并州の献ずるところ...
南方熊楠 「十二支考」
...幕府と阿部家とに献ずるものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに当時半井大和守成美(やまとのかみせいび)は献ずることを肯(がえん)ぜず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...藩主に活版薄葉刷(うすようずり)の『医方類聚(いほうるいじゅ)』を献ずることにしていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼は出陣に際してミューズの女神たちに犠牲を献ずる習慣を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...神プリアポスに花環を献ずる名誉を与えられていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後々(のちのち)杓子を献ずることになったのかも知れないのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...即ち魚類などを貴人に献ずるために昼夜の飛脚を走らせることをいうらしいが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...一燈しか献ずることのできない貧者は多数であって...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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