...猩々(しょうじょう)たるを懸念する?もっとも学者だと云って...
泉鏡花 「婦系図」
...猩々(しょうじょう)にいたるまですべての生物を一列に並べて舞台の背景とし...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...娘は嬉しさうにきやつ/\軽躁(はしや)ぎながら色々な事を猩々に話しかけた...
薄田泣菫 「茶話」
...猩々はまた黙つて小娘のお喋舌(しやべり)に耳を傾けてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...上野の山に風あれて、時雨降りしく動物園、北海道の羆(ひぐま)さへ、寒さに頸を縮むめり、况して天竺熱帶の、野山に育ちし動物が、寒氣に得堪へでゆくりなく健康傷るぞ是非もなき、猩々病篤かりき...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...猩々、猿、手長猿、尾長猿から始まり最後はイルカ、サカマタ、ウニコール、スナメリ等であつた樣に思ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...十八世紀の末ベルナルダン街に猩々が出たという名高い確かな事実と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...例の猩々だけは踊らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...綽名(あだな)を猩々齋と言はれるほどの酒豪で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一本氣の猩々齋が腹を立てることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女猩々(めしやう/″\)とも言はれる位で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それよりか素直に猩々を受け取つて来てしつかり閉ぢ籠めて置いて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...猩々は窓の下へ駆け寄つた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...猩々は剃刀を手に持ち...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...惟(おも)うに北陸の猩々は海狗を誤認したのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...牝猩々が食後空缶を倒(さかさま)に頭に冠(かぶ)り観客が見て笑うを楽しみとした事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...又猩々だとか蟒だとか云はれる大酒飮みに似合はぬ親孝行兄弟おもひで...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...猩々緋(しやう/″\ひ)だ...
與謝野寛 「南洋館」
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