...卑猥(ひわい)で不名誉な雰囲気を...
太宰治 「人間失格」
...猥(みだ)らなような充血した目をして人を見た...
徳田秋声 「黴」
...つまり女の体そのものが既に猥褻物である...
外村繁 「澪標」
...卑猥(ひわい)なこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猥褻(わいせつ)なこと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...若い衆達から猥(わい)なこと囁かれるのをよいことに若い衆達はミサの後...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼等がその芸術的に訓練されない猥雑(わいざつ)の口語文を以てした為に...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これはもう猥雑なものなのでしょうが本人はそういう環境で生長期をすごしたのですね」「いや...
久生十蘭 「母子像」
...部屋へ山野来り猥談となる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...耶蘇坊主の猥雑(わいざつ)極まる詐欺に比べて遥かに罪が軽い...
南方熊楠 「十二支考」
...野呂の相も變らぬ猥談が聞えるのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...黨の地域鬪爭の重大問題を論じ立てる時の熱心さと同じ熱心さで猥談をしている...
三好十郎 「肌の匂い」
...しかし書物にも病人の慰藉(いしゃ)にならずして悪い刺撃になるような淫猥(いんわい)なものが多いし...
村井弦斎 「食道楽」
...かつて猥(みだ)りがましいところを見せた例(ためし)がないのだ...
山本周五郎 「松林蝙也」
...彼女等が彼に呼びかけるそれ等の卑猥な聲は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...今まで手にかけた女はみんなそうだった」一角はまた猥談(わいだん)かというふうに少しさげすんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここでも食い物に次ぐのは猥談であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...唄は多く猥雑なものであるが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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