...あの徳利の口などは妙に猥褻(わいせつ)に出来上つてゐる...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...おかめが松茸(まつたけ)を背負っているという猥褻(わいせつ)なのがありましたっけ...
淡島寒月 「諸国の玩具」
...その淫猥(いや)らしい興奮を乗せて...
海野十三 「階段」
...猥褻にも秋波を送りて...
高木敏雄 「比較神話学」
...卑猥なことを口にした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...甲高い声で卑猥(ひわい)なことを言いかけたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...實は南方の風を以て北派の猥陋なる書風を變化したのである...
内藤湖南 「北派の書論」
...猥らな絵を描いた街燈が点っていて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...天然の植物に至っては人意のままに猥(みだり)にこれを移し植えることは出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...明らかに故意(わざ)と聞えるような声で猥(みだ)らな話を交していたろう...
中島敦 「狼疾記」
...猥(みだ)らな話で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...猥褻な性的遊戯をして日を暮す以外に...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...扨(さて)女大学の離縁法は右に記したる七去にして、民法親族編第八百十二条に、夫婦の一方は左の場合に限り離婚の訴を提起することを得(う)と記して、一 配偶者カ重婚ヲ為シタルトキ二 妻カ姦通ヲ為シタルトキ三 夫カ姦淫罪ニ因リテ刑ニ処セラレタルトキ四 配偶者カ偽造、賄賂、猥褻、窃盗、強盗、詐欺取財、受寄物費消、贓物(ぞうぶつ)ニ関スル罪若クハ刑法第百七十五条第二百六十条ニ掲ケタル罪ニ因リテ軽罪以上ノ刑ニ処セラレ又ハ其他ノ罪ニ因リテ重禁錮三年以上ノ刑ニ処セラレタルトキ五 配偶者ヨリ同居ニ堪ヘサル虐待又ハ重大ナル侮辱ヲ受ケタルトキ六 配偶者ヨリ悪意ヲ以テ遺棄セラレタルトキ七 配偶者ノ直系尊属ヨリ虐待又ハ重大ナル侮辱ヲ受ケタルトキ八 配偶者カ自己ノ直系尊属ニ対シテ虐待ヲ為シ又ハ重大ナル侮辱ヲ加ヘタルトキ九 配偶者ノ生死カ三年以上分明ナラサルトキ十 壻養子縁組ノ場合ニ於テ離縁アリタルトキ又ハ養子カ家女ト婚姻ヲ為シタル場合ニ於テ離縁若クハ縁組ノ取消アリタルトキとあり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...但し私に偏して猥りに与う可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...卑猥に人々は馴れている...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...たとえ、太守のおことばがあろうとも、兵器をたずさえて動くからには、兵部や他の重臣たちの同意ないうちに、猥(みだ)りに、立ち噪(さわ)ぐことは相成らぬ』彼の正しい叱(しった)に、侍たちは門内へ退(ひ)いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そうした猥(みだ)らと...
吉川英治 「平の将門」
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