...この辺の村の土臭い娘達に比しては……* * *K青年は有頂天になってしまって...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ジメジメと土臭い小部屋があった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一年とは続かずとうとう野枝さんというはなはだ土臭い襟アカ娘のためにいわゆる生活を棒にふってしまったのだ...
辻潤 「ふもれすく」
...空気は土臭い匂いがして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...土臭い有毒らしい匂いがそこらにただよって...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...暗く土臭い階段を降りていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...土臭い人たちと一緒にいることを思うと...
徳田秋声 「新世帯」
...強く叩かれると土臭い匂いがする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そして庭の隅々からは枯草や落葉を燬(や)く烟が土臭いにおいを園内に漲らせていた...
永井荷風 「百花園」
...今までのように土臭い若衆なんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...土臭い地侍ばかり食べつけているのと違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この高山の土臭いのや...
中里介山 「大菩薩峠」
...土臭い風が生温(なまぬる)く顔に吹きつけていた...
中島敦 「光と風と夢」
...軽快で理智的な現代を離れた土臭い昔の暗示がある...
野口米次郎 「能楽論」
...どうして土臭い故郷の土が踏めましょうか...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...黒い補衣(つぎ)の当つた鼠いろの燕尾服を著た土臭い給仕が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やうやく貰つた一杯の茶も土臭い臭がして呑み乾すことも出来なかつた...
平出修 「逆徒」
...まだ土臭い田舎(いなか)出の芋(いも)の子みたいな顔していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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