...ジメジメと土臭い小部屋があった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...空気は土臭い匂いがして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...土臭い有毒らしい匂いがそこらにただよって...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...事によると一種の土臭いにおいを中心として凝集した観念群を想像させる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...土臭い人たちと一緒にいることを思うと...
徳田秋声 「新世帯」
...強く叩かれると土臭い匂いがする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そして庭の隅々からは枯草や落葉を燬(や)く烟が土臭いにおいを園内に漲らせていた...
永井荷風 「百花園」
...土臭い地侍ばかり食べつけているのと違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この高山の土臭いのや...
中里介山 「大菩薩峠」
...土臭い風が生温(なまぬる)く顔に吹きつけていた...
中島敦 「光と風と夢」
...軽快で理智的な現代を離れた土臭い昔の暗示がある...
野口米次郎 「能楽論」
...その情緒は土臭いロシア民族のもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...どうして土臭い故郷の土が踏めましょうか...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...やうやく貰つた一杯の茶も土臭い臭がして呑み乾すことも出来なかつた...
平出修 「逆徒」
...或者は生れ故郷の土臭い田舍に歸り...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...土臭い女がたかって来て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...土臭い山だしの小娘も...
矢田津世子 「女心拾遺」
...まだ土臭い田舎(いなか)出の芋(いも)の子みたいな顔していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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