...危い事には気附かずに狼狽する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...怪力をふるうのは許してくれ」“今さら狼狽するのは見苦しいぞ...
海野十三 「地球要塞」
...今晩は歸らぬ事と豫期してゐた主人が歸つたので照ちやんも狼狽するやうに迎へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...いよいよ狼狽するばかりでありました...
太宰治 「風の便り」
...暴風のために電流や瓦斯(ガス)の供給が絶たれて狼狽する事はあっても...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...私の羞恥は狼狽する...
外村繁 「澪標」
...しかく狼狽するにかかわらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを人間が狼狽するから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはどういうことなんです?秋元(狼狽する)いや...
久生十蘭 「喪服」
...この現象に対しても今さら狼狽する必要はない...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...定めし敵軍は狼狽するだらうとおもつてゐたところが...
牧野信一 「船の中の鼠」
...烈しい憎悪と共にまざ/\と眼の前に浮ぶおゝ第十九路軍屈辱と飢餓の南京政府を蹴飛ばして下からの兵士の力で作り上げた×(4)衛軍狼狽する蒋介石を尻目にかけ...
槇村浩 「出征」
...で、たゞ狼狽する、要(えう)するに意氣鎖沈(せうちん)だ...
三島霜川 「平民の娘」
...いかに狼狽するかと思いのほか...
吉川英治 「三国志」
...孔明とて狼狽するだろう」すると夜の明けがた頃...
吉川英治 「三国志」
...手配をせい』狼狽する安井...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...狼狽する気配が聞かれた...
吉川英治 「夕顔の門」
...寝ぼうな女房が、やっと、眼をさまして、これも、寝みだれ姿で、狼狽する...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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