...それでその描かれるものが何処か若々しい独創的なところがありました...
上村松園 「昔のことなど」
...『もう少し独創的なものが欲しい』などと言はれてゐた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...「犯人ってやつは独創的な芸術家だ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...この言葉のもてはやされる以前に米のグリフィスや仏のガンスなどの実行したいろいろの独創的な効果的手法は畢竟(ひっきょう)モンタージュの先駆的実例を提供するものである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...何と云ってもいちばん多くの独創的な点をもっているのはいちばん小さい冬子の自由画であったが...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...ややもすればその独創的な点がもうそろそろ一種の安心したような...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...自分が他の種々の点で優れたと思う画家の中でも色彩の独創的な事において同君と比肩すべき人を物色するのは甚だ困難である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...それに赤皮の編上靴といふ全く独創的な出で立ちで本町の人通りを歩いて居ることもあつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...そして最も独創的な社会学者 G. Tarde はこの点に就いて吾々を助ける(La logique sociale を見よ)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...矢張りその言論家乃至言論機関自身の独自な独創的な対社会的な意志から発動したという条件がなければ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...尤も氏の独創的な産業哲学と云っても...
戸坂潤 「読書法」
...河上肇博士は普通の意味では決して独創的な所謂思想家ではないが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まけてはいず会場の写真を幾枚も撮るという独創的な形式を用いたものだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...芸術の若々しい独創的な力を真面目(まじめ)に擁護することであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本当に独創的な研究は...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...彼の独創的な全精神を傾けたのだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...一 独創的な仕事では少しもないこと...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...自分の着眼の独創的な点を大いに誇っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
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