...オリジナルの部分はわずかに三分といったような仕事が堂々と独創的な顔で通っているようである...
高見順 「如何なる星の下に」
...真に独創的な思想を披瀝し...
辻潤 「錯覚自我説」
...最独創的な自然観人生観を盛った随筆の「中間物」とを対比させて見れば...
寺田寅彦 「科学と文学」
...日本人の出した独創的な破天荒なイデーは国内では爆発物以上に危険視される...
寺田寅彦 「柿の種」
...独創的なものには玉もあるが疵(きず)も多い...
寺田寅彦 「学位について」
...またそういう独創的な仕事の常として「きずだらけの玉」といったようなものが多いから...
寺田寅彦 「時事雑感」
...なんだか人好きの悪そうな風景画や静物画に対するごとに何よりもその作者の色彩に対する独創的な感覚と表現法によって不思議な快感を促されていた...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...それに赤皮の編上靴といふ全く独創的な出で立ちで本町の人通りを歩いて居ることもあつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...独創的な事件というものはとかく巨大な犯罪には現れてこない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...それから又その独創的な(?)追加的解釈...
戸坂潤 「思想としての文学」
...甚だそうありそうなことで大して独創的な着眼ではないが...
戸坂潤 「社会時評」
...氏の独創的なそして警抜な眼光は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...たいてい独創的な思いつきをしてひとを驚かすのだが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...単純ないくつかのマニエールに独創的な組合せをあたえることによって...
久生十蘭 「新西遊記」
...孤独は独創的なものを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...先生は西洋哲学輸入後日本において初めて独創的な哲学を組織された方であるが...
三木清 「西田先生のことども」
...一 独創的な仕事では少しもないこと...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...語学の素養もあったので日本語について非常に独創的な新発見もしたが...
柳田国男 「故郷七十年」
便利!手書き漢字入力検索