...細い針金つくりの工具をこしらえるその資材として総額五百万円ばかりの大小かずかずのダイヤモンドが入っているはずで...
海野十三 「骸骨館」
...彼は拳固(げんこ)をこしらえると自分の頭をごつんと一撃してからそのトランクの口を閉(し)めて再び店の一隅へ並べた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...人造人間をこしらえるときには...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...試験的に二つの人造人間をこしらえることにした...
海野十三 「超人間X号」
...孫のためにおもちゃをこしらえる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こしらえるうちに二句を得た...
種田山頭火 「其中日記」
...「俳優の欠点にかたどって作中人物の性格をこしらえるだけの注意がないかぎりは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恐るべき深淵をいかにたちまちの間にこしらえることか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また両片がうまく合わさるようにこしらえることがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それをこの賃仕事でこしらえるのだといった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...敢(あえ)て弁信を憐んで主膳の前を言いこしらえるのではないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯父さんは上機嫌でひなたで竹の鉢植をこしらえるためにお働きになった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたの綿入れをこしらえる手つだいをしたりいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...國の規則をこしらえる役目のある機関ということです...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...オンドリがクルミのからで小さな車をこしらえることになりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ならずもの」
...土鍋一つで清子がいろいろなお粥をこしらえるものだから良人は清子のことを「粥ばば」と言ってからかったものだった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...何をこしらえるんだね」「何ということはございませんので...
吉川英治 「江戸三国志」
...合羽の袖(そで)にほころびをこしらえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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