...なんにもないがねえ」「そんなに深い傷をこしらえるほどの品物もないしねえ……」まったくふしぎなことである...
海野十三 「金属人間」
...一週間に一隻の空母をこしらえるわけにはいかない...
海野十三 「諜報中継局」
...だれ一人その鍵をこしらえるものがありませんでした...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...原の中へこしらえるものとなると...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...石を(た)いて汁をこしらえるか...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...こしらえるうちに二句を得た...
種田山頭火 「其中日記」
...他にも肝臓や脳とかをこしらえるタンクもあります...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...早くもその即興の出鱈目(でたらめ)歌が聞えます――お饅頭をこしらえる人とそれを盗む人せっかく...
中里介山 「大菩薩峠」
...美しい芸者の銅像でもこしらえるほうが気が利いているという説であった...
夏目漱石 「三四郎」
...白楊(ポプラ)の防風林をひかえた丘の蔭には牛乳を搾ったり牛酪(バタ)や乾酪(チーズ)をこしらえる「仕事場(アトリエ)」と呼んでいる三棟ばかりの木造の建物...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...一定の量の紙をつかって一冊の雑誌をこしらえるために或る資本がいる...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...そこが石膏の型をこしらえる仕事場になっていた...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...おうちの形をこしらえるように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本土風なものをこしらえる方針を立てる...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...これを独立させて好みの形をこしらえることができぬのに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いや桑の木や何かでこしらえるのは...
柳田国男 「雪国の春」
...男をこしらえる女は数えきれねえくれえいんじゃねえか」「そりゃあみんな男が悪いからさ...
山本周五郎 「青べか物語」
...別に小さな滑り場をこしらえる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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