...かかるボンヤリしたる影をたやすくこしらえることができるから...
井上円了 「おばけの正体」
...僕たちのからだを骸骨にこしらえるんだ...
海野十三 「骸骨館」
...彼は拳固(げんこ)をこしらえると自分の頭をごつんと一撃してからそのトランクの口を閉(し)めて再び店の一隅へ並べた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...人造人間をこしらえることはそんなにむずかしくないはずである...
海野十三 「超人間X号」
...おもちゃをこしらえるのでない...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...玄関をこしらえるようになりましたね...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...こしらえるうちに二句を得た...
種田山頭火 「其中日記」
...そして歌をこしらえるために偉い人になりたいんだね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...馭者(ぎょしゃ)たちのためにこしらえる旨(うま)い食事の監督をし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お銀様はスフィンクスをこしらえることの興味に熱中している時...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな性格をこしらえるのと云って得意がっている...
夏目漱石 「坑夫」
...そのせいか今まではなるほど小説家だけあってうまくこしらえるなとばかり感心していたのが...
夏目漱石 「手紙」
...金をこしらえる秘訣として多助にこんなことを言わせていたが...
正岡容 「寄席」
...権中納言はいっそう自家で傑作をこしらえることに努力した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...袈裟(けさ)などというものはどんなふうにしてこしらえるものだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こしらえる処が遠くに在って持って来る方法もなく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これを独立させて好みの形をこしらえることができぬのに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...親方のげんこつがおれの頭に富士山脈(ふじさんみゃく)をこしらえるか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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