...「青雲の志ある者の軽々しく口にすべき語にあらず」とは燕雀生の独り合点(がつてん)なり...
芥川龍之介 「念仁波念遠入礼帖」
...記者は独り合点をして...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...しかし「胸黒(むなぐろ)じゃ」などと彼は独り合点をしているのである...
寺田寅彦 「鴫突き」
...然しそれは十内の独り合点だったかも知れない...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...独り合点ばかりなすってて...
豊島与志雄 「変な男」
...よしよし」と課長は独り合点して大きくうなずいた...
平林初之輔 「犠牲者」
...と思わず私は独り合点をして...
堀辰雄 「雉子日記」
...独り合点これを久しゅうせし内...
南方熊楠 「十二支考」
...「あなたの気持ちを訊いてみてから決めるのが本当だが、どうも、あれが気が急くとみえて、独り合点で、親元のほうへも、もう手紙を出したとか言っていますが」と、師匠は言った...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...殿様の独り合点は尚続く...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...おれの独り合点(がてん)なんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...女の笑くぼの裏には独り合点な誇りがみえます...
吉川英治 「江戸三国志」
...首尾よう今宵の本望を遂げたと見ゆるの」忠房の晴々した独り合点に...
吉川英治 「剣難女難」
...家兄(このかみ)だけの独り合点というものでさ...
吉川英治 「三国志」
...そして独り合点を繰り返しているばかりの相手だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...『そうじゃ、よい思案がある』伝右衛門は、又独り合点して、紅殻染(べにがらぞめ)の小蒲団を何枚も持って来させ、金網火鉢(かなあみひばち)の上へ、炬燵(こたつ)のようにして懸けてくれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...沢庵さんの独り合点というものではありませんか」「そうでない」俄然...
吉川英治 「宮本武蔵」
...独り合点すると「まア...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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