...終戦六年にして独立をかち得た国民は占領下に失われた国民としての自覚をとりもどし...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...北米の独立諸州に対してヨーロッパの干渉を拒むというだけのものであったのです...
有島武郎 「或る女」
...今此処の独房の何の一つかに胡座(あぐら)をかいて読書をしてゐるEの姿をまざ/\と見るやうな気がするのだつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...独言(ひとりごと)のように云った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「――曇つてゐるな、雪空だ、これでは日光消毒にならんかね」と、独り言を云つて、「――どら、出かけようぢやないか、……おい、天下の怠け者、起き給へ」彼は私の蒲団を剥ぎとつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...それとは独立にも五七五のほうが短詩の形式としてすぐれていると思われる理由もなくはない...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...古典的死語に代えるべき仏独語の効能を述べている...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...吾々が独善的であるかそれとも又適宜の点に於て妥協的でない限り...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...氏の独創的なそして警抜な眼光は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...子供はそれぞれ独立して立派な生活をしているので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「孤独は天才の特権だ」といつたショーペンハウエルでさへ...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...九鬼は自分の気弱さを世間に見せまいとしてそれを独特な皮肉でなければ現わすまいとした人だった...
堀辰雄 「聖家族」
...犯人逮捕の懸賞金を独占しようとしているのだと言い出した...
牧逸馬 「双面獣」
...馬鹿や村中の厄介で生きている独りものの年寄があるものだ...
宮本百合子 「秋の反射」
...独特の生命に流動しながら...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...こんなことを思っているとそとででも独笑(ひとりえみ)が出ますし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを支持するのはただ彼独りであるだけに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独探(どくたん)だった事が判明したので一時大騒ぎになって...
夢野久作 「暗黒公使」
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