...半ば独り言のようにこう云った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...はあ……」と独(ひとり)で頷(うなず)いて...
泉鏡花 「婦系図」
...藩属地(はんぞくち)にはただ宗主権を収めて独立せしめよと言ったゆえんである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...この退屈さの対症療法としては、何も好い薬はないけれど、止むなくばそれ、孤独、無為、無想、無念か...
田山録弥 「心の絵」
...「あの方(かた)は独りでおられるのですか?」と後者が囁いた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それとは可なり独立に...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それはインテリの独りよがりかインテリ劇場の楽屋の出来ごとであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その芸独りの歩みによって...
中井正一 「脱出と回帰」
...その時から孤独のきびしい世界が二人の眼の前に見えて来たようだった...
原民喜 「美しき死の岸に」
...今の彼は余りに冷い独想家であつた...
牧野信一 「山を越えて」
...ちょうど酒を醸造する室の中に独特のバクテリヤが居て...
三好十郎 「冒した者」
...温は独り汚れ垢(あか)ついた衣(きぬ)を着ていて...
森鴎外 「魚玄機」
...むやみに専門家の独断を信じないことにしよう...
柳田国男 「雪国の春」
...独りになってから...
山本周五郎 「いさましい話」
...殆んど独白にちかい口ぶりで語っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やがて、独りで、うーむと唸(うな)っていたが、なに思ったか、「あ、あ! あなただっ」膝を折って、床に坐り、あたかも現世の文殊(もんじゅ)弥勒(みろく)でも見たように、何度も礼拝して止まなかった...
吉川英治 「三国志」
...植民地貿易の独占は資本の方向を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...おそらくこれは孔子学派の運動とは独立に生じた民謡の類で...
和辻哲郎 「孔子」
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