...その時には平和会議に日本も、英国、仏蘭西(フランス)、露西亜(ロシア)、独逸(ドイツ)、即ち交戦国相互の間に同一の地位を保って参列する権利を有することとなっている...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...そこには三娘子という独身者の寡婦がいて...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...そこで、幸に今日、私の心は一切の憂いから放たれ、独り離れて、平穏な閑暇を得たから、いよいよ私は本気にかつ自由に私のもろもろの意見のこの全般的顛覆に従事しよう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...『永代蔵』にある「其種なくて長者になれるは独りもなかりき」という言葉だけからもその一端を想像される...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...量的な常識内容の増加とは一応独立なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...独創的であるかないかの問題さえが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...世に認められない独創的な力強い芸術家らを弁護するの力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...独特の悪戯(いたずら)がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大学卒業式にして独り当時学校のみならず国民全般にとって重要と思うことは式場における名士の演説である...
新渡戸稲造 「自警録」
...独りでいることの嫌いな梓さんが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...全然独りぽつちになつてしまつたのを意識したんだ...
北條民雄 「道化芝居」
...僕は鱒二のそれは彼独特の単なる愛嬌であらうと思ってゐたので悲しみもしなかったのであるが...
牧野信一 「喧嘩咄」
...父があまり好い気な冷笑をして独り好がり過ぎる気がしたので...
牧野信一 「父を売る子」
...私は独りごとをいいました...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...親たちの日常生活は勤労階級の生活でなく、母親は若い頃からの文学的欲求や生来の情熱を、自分独特の型で、些(いささ)か金が出来るにつれ、その重みも加えて突張って暮して来た...
宮本百合子 「刻々」
...もし独立せしめようとしたら...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「でもあたしなんかの知ったこっちゃないわ」と独りで呟いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...……帝国ホテルが真赤な血の色に染まって行く……飛行船も大火焔を噴き出して独楽(こま)のようにキリキリと廻転し初める……それを日比谷の大通りから米国の軍楽隊が囃(はや)し立てる……数万の見物が豆を焙(い)るように拍手喝采する……それを警視の正装した私が馬に乗って見廻りながら...
夢野久作 「暗黒公使」
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