...度々物語の筋や目貫(めぬき)の個処を話した後に是非読んで見ろといって英訳本を貸した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...物語の筋と直接関係のない個所だから...
海野十三 「獏鸚」
...物語の筋道(すじみち)を失うので...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...このおもしろさはもちろん物語の筋から来るのでもなく...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この型の映画は見たあとで物語の筋などは霧のように消えてしまうが...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...従ってこれらの音に相当する要素には一つ一つとしての「意味」はあっても一編の歌仙全体にはなんらの物語の筋は作り上げない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...この怪奇な物語の筋を進める前に...
野村胡堂 「死の舞踏」
...彼の作品は架空的な物語の筋を図式的にこんぐらがらせ...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...こんないまの僕の氣持に似合ひさうなパストラアルめいた物語の筋も二つ三つ考へて見たが...
堀辰雄 「手紙」
...しかし夢中ではあんなに蠱惑的に見えた物語の筋も...
堀辰雄 「鳥料理」
...いままでの僕の小説には似ても似つかぬやうな物語の筋を立てては...
堀辰雄 「夏の手紙」
...こんな物語の筋などを空想してゐます...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...――實はかういふ私もその物語の筋などはすつかり忘れてしまつてゐるのですが...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...千恵蔵は立派で綺麗だが「堀田隼人」とかいふ物語の筋がごた/\してゐておもしろくないので...
牧野信一 「五月六日」
...ヤイ小助六の色男」楽屋でワイワイ皆にからかわれながら聞かされたお艶物語の筋書はこうだった...
正岡容 「寄席」
...乍併(しかしながら)先生の御作の尊きはその豐富なる想像によりて編まれたる變化極まり無き物語の筋にはあらず...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...物語の筋のありふれた運びかたについては云わず...
宮本百合子 「「愛怨峡」における映画的表現の問題」
...詩はそこに語られている物語の筋が何か有用な目的をもつものでなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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