...西風の神の胎をうけた牝馬が生んだと云ふ西班牙馬(スペインうま)に相違ない...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...タルシシの船やヒラムの船は三年に一度金銀や象牙や猿や孔雀を運んで来た...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...水が狼の牙のような白い泡を...
石川欣一 「可愛い山」
...象牙のような咽喉(のど)を仰向け...
泉鏡花 「婦系図」
...象牙のように白い頭蓋骨は...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...先日わたしは白い健全な歯と牙とをそなえた猪の下顎を拾ったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...石川氏は牙彫であったため...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「牙(げ)」を表わすことになると「木(き)」をも表わしてもらいたいと私は思います」こういう意味で述べました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...牙には重い荷をひつかけたまま...
豊島与志雄 「木曾の一平」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...厨宰(ちゅうさい)の易牙(えきが)は己が息子(むすこ)を蒸焼(むしやき)にしてこれをすすめた...
中島敦 「名人伝」
...牙彫師南郷綾麿の手柄は小さくありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...葡萄牙渡りの悪魔(でもん)の面甲をつけた男があらわれたと見るうちに...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...吉野(よしの)という象牙(ぞうげ)職の老夫婦が住んでいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いつの間にか精巧驚くべき象牙彫の置物を仕上げた...
山本笑月 「明治世相百話」
...いつも優しいA(エエ)の字は象牙(ざうげ)の琴柱(ことぢ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...自分は西班牙(スペイン)の闘牛場の絵を観る様な気持で...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...沼岸の屈曲(くつきよく)出入は実(じつ)に犬牙の如く...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索