...彼は幅の広い象牙の撥(ばち)で糸を打つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...世にも鋭き御身が牙尖(きばさき)...
巌谷小波 「こがね丸」
...今や悪魔の牙に噛みくだかれようとしているのだ...
海野十三 「蠅男」
...マケロヅスと云ふ虎には牙の大さが殆ど短刀ほどあり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...葦牙彦舅神と其性質を融通するが如く...
高木敏雄 「比較神話学」
...葡萄牙(ポルトガル)の田舎のエストリルという海岸にいた頃だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...象牙(ぞうげ)の塔のガラス窓の中から仮想ディノソーラス「ジャーナリズム」の怪奇な姿をこわごわ観察している偏屈な老学究の滑稽(こっけい)なる風貌(ふうぼう)が...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...すすけた象牙(ぞうげ)の塔はみじんに砕かれた...
寺田寅彦 「野球時代」
...遂に天文十年(千五百四十一年)七月風波は葡萄牙船を漂わして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...牙には重い荷をひつかけたまま...
豊島与志雄 「木曾の一平」
...戦って自分の爪牙(そうが)を試(ため)すことを待ち遠しがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長年使い馴(な)れた老婢がその頃西班牙風邪(スペインかぜ)とやら称(とな)えた感冒に罹(かか)って死んだ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...この舟は――これは日本の猪牙(ちょき)ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...結果として得たペーストの管は金属または木材または象牙の管に入れ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...再び爪牙(そうが)を現わして彼らの背後から飛びかかった...
横光利一 「上海」
...西班牙を牽制(けんせい)し...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...獅子の児は牙(きば)を備えてきた...
吉川英治 「三国志」
...眼を光らし、牙をむいて、そこの農家の二階づくりの納屋を見上げている...
蘭郁二郎 「睡魔」
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